適温のブログ

必要になった時のみ運用

答え合わせ

いきなりの注意書きですみませんが、このブログはプレイヤーの皆さん含めて「読むのは自由」です。自分の力でプレイしたい方は、読まないのももちろんアリです。あくまで補助としてお使い下さい。

1901秋の外交フェイズが終了しました。
今、初年度の増設を各国行なっているわけですが、増設は行軍よりも取り返しがつきません。
「ここに海軍/陸軍いても仕方ないんだけど!!」と後悔するのは、残念ながら先見の明が足りないという事です。外交なしな事もあり深い洞察力が要求されます。

f:id:Tekion_Tekigi:20170919223943p:image

前回同様、各国見ていきましょう。
英は輸送ミスでベルギーをドイツに譲りました。と言っても、輸送できたとしてもSOでしたが。ノルウェーは安定して取れたので1増です。流石に1増だと陸軍よりは海軍でしょうか。輸送成功して、かつ2増していれば陸軍の選択肢も有力だったと思います。英にとっては海軍で攻防して、陸軍は深く突き刺す為に使うものですので、安定は海軍でしょう。ただし、海軍の増設でも3択あり、それぞれ意味は異なりますが。今まで親仏目でしたが、はてさて。
仏は英と同様、ベルギーを独に譲る形となりました。ミュンヘンに伊が入り込んでおり、また伊はチュニスを海軍で取得しました。独伊対仏の構えとなっていますので注意が必要です。…が、この同盟にはいくつかの穴があります。それは後述します。単純に独伊に対する増設ならパリ・マルセイユの増設となるでしょう。マルセイユを陸海どちらにするかは悩ましい所です。墺土がどう動くかでかなり変わりそうです。
独は3つの空白補給地の取得に成功しました。元々キール→オランダの移動はこの為に行ったのだと思います。ただ、ミュンヘンを伊に明け渡したので2増止まり、折角伊を呼び込んだのにルールもまだ空いています。増設はキール・ベルリンで確定ですが、どちらも陸海の選択肢があります。このまま対仏に移行するならキール陸軍としたい所ですが、そこで海軍も作りたいとなるとベルリン海軍となってしまいます。わざわざスウェーデンを確定で渡して得た露との関係が悪くなります。果たして露の信用を得られるでしょうか。陸軍とすれば、英への抵抗力が弱まります。まあ、英と組めるなら2陸軍で良いのかもしれませんが。オランダの海軍も英にとっては煩わしい所でしょうから、繊細な外交が要求されそうです。
露は2増することが出来ました。中々有望な展開と言えるでしょう。ここからの成長が難しいのも露らしい所ですが。ただし盤面的には、対称国の英仏が争う形となり好ましくありません。状況的に伊が止まりそうもありませんから、近隣国のコントロールが大事になってくるでしょう。そのコントロールのカギになるのがこの増設です。かなり豊富なバリエーションがあります。モスクワ陸軍なら対土、ワルシャワ陸軍なら対独・対墺・対土、サンクトペテルブルクなら陸軍か北岸海軍で対英、南岸海軍で対独が有力です。

伊は色々と難しい所です。伊がミュンヘンを初年度で取り、仏包囲網に陸軍2、海軍2以上で加わる行軍はミュンヘンギャンビットと呼ばれていますが、春にナポリ移動した事でピエモンテに入れず、ヴェニスでの陸軍増設無しではピエモンテ行きに1年かかります。もし陸軍増設無しで、対仏の為ピエモンテへ向かえば、墺に背中を晒す事にもなります。しかし3陸軍を活かしきれるかと言うとこれも難しい。今までの外交状況も含めて慎重な判断が求められます。幸い、土の状況は伊にとって良いです。

 墺は、伊のチロル侵入に対応するため1増しかできませんでした。きちんと住み分けする必要があったため仕方ないですが、今度は別の問題が浮上しています。伊が輸送を選択しなかったため、対土包囲にすぐには協力できなくなりました。黒海を露が取っているので、対土は完遂できるようにも見えますが、土のアンカラ海軍増設で黒海は奪い返されます。対土戦線は泥沼と化しそうです。もし対土殲滅に成功したとしても、バルカンと土の西側を持つ墺と土の東側を持つ露で衝突必死、しかもその時露の北軍に余裕があれば不利です。同盟関係は先を見据えて行う必要がありそうです。

 土は相変わらず苦しい状況ですが、伊の西進で光が見えたと言えるでしょう。土は1増の時、重要な海域である黒海エーゲ海の取得の為に、海軍が安定します。伊が来ないならスミルナ増設の必要もありません。伊側もイオニア海に入られたくないでしょうが、土側もそんな余裕が無いですから、しばらくは伊土良好な関係を築けると思います。

 

さて、まだまだ序盤の小競り合いが終わったばかり。有利不利こそあれど、有利な国でも各国思い通りの方向に進んでいるとはとても思えません。この盤面を理解した上で、どこを抱き込んでどう立ち回るかで、勝敗はまだまだ決しないでしょう。