適温のブログ

必要になった時のみ運用

前半の決着

この卓は1908秋の撤退終了時点で拠点数にて決着します。それまでの制覇目標は12としており、この数字は「初年度から毎年1拠点ずつコンスタントに拡大する」という理想形をベースに作られています。初年度から近隣国で長期同盟を結び、1905か1906程度で同盟国を裏切って少しは成長させた対称国と結び直せばようやく到達するレベルでしょうか。

 そんな1908年までの時限卓ですが、現在の1904で半分が過ぎ、その勢力図には差ができそうです。

 

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 英は北海を独から奪い返しましたが、ロンドン・エディンバラのどちらかを失う公算が高いです。英にとって、北海を失った上で無事に取り返すには周辺の全軍が必要であり、これは英の北海所持時の影響力の大きさと並ぶ、北海の重要性を示す点となっています。尚、もし本土を守りつつ取り返すなら「Eng S Ska-Nth, Ska-Nth, Nwy-Nrg」でした。ノルウェーを失う公算が大きく厳しい手と言えます。それをしない代わりに仏を切って北仏のパリ・ブレストを取得しました。仏を敵に回しつつ独も敵とする行軍で、親露ではありますがその露は露土同盟で領土が伸びそうです。英がどう行動するかは、この盤面の大きなファクターの一つと言えます。

 仏は先述の通り北仏を失い、しかしチロルとブルゴーニュへの侵入、ピエモンテへの輸送からミュンヘンヴェニスのどちらにも2軍攻撃できます。独は北海を失った事からデンマークミュンヘンの2択防衛、伊はトリエステ周辺にかまけると防衛戦力0すらあり得る状況なので、各国の外交判断次第では減産0まで抑え込む事ができますが、そんな両獲りの公算は低い(無くはない)でしょう。土に協力して伊への進出を強めるか、独を抑えて増設を潰すかと言ったところですが、どちらにしてもジャガーノートを止める立場では無いのが仏らしいところです。ディプロマシー通常ルールは本土増設のみなので、本土が全て落ちるまでには反転しないといけません。

 独は北海を失い英本土を奪取する見込みが濃厚で、しかし代わりに英仏露からミュンヘンデンマークの両攻めには特定の行軍の場合耐えられません。少なくとも、守りきるためにはある種の賭け行軍を、場合によっては他国にも要請する必要があります。ジャガーノートを止めるに足りる軍を持ちながら、信用すべき同盟先を持ち得ないために動けないままと言ったところで、このまま西欧の混乱に巻き込まれ続けて不利になる可能性が大いにあります。同盟と呼べるだけの関係を作り出せるとまた違うのでしょうが…。

 伊は撤退によるアドリア海進出からトリエステを奪いました。これにより墺の衰退は必至となりました。しかしその分イオニア海を取られたままで、安易に取り返す事は出来ません。ここからチュニスを取られたり、イオニア海よりさらに弱点であるティレニア海への侵入を許してしまう可能性があります。墺への進出は成ったものの、土の成長を抑えることが、今後を見据えると重要になってきそうです。また、ヴェニスも仏のターゲットとなっており、西欧のバランスが崩れている事が伊の不利益となっています。土仏どちらかは対処しておかないと、今後の成長の障害になりそうです。

 露は今のところ順調です。土との信用が固く、墺攻めも成りそうで、北欧も英を味方につけられている。不安要素は英土の裏切りや、仏の過度な対伊くらいでしょうか。成長先として数年後の対独を見据え始めている頃かもしれません。今までと変わらず、西欧の混乱と東欧の外交的主導権を取り続ければ良さそうです。

 墺は勝ちの目がかなり薄くなってしまいました。伊土相争っているとは言えず、どちらかというと拠点を取り合っているだけで墺自体には見向きもしていないように見えます。墺は近隣国と同盟を結ぶ際、強固な同盟を結ばねばなりません。その理由は、都度裏切りを繰り返す国家だと、取る先がバルカン半島になるのは目に見えているからです。逆に墺自体がこのように追い込まれてしまうと、上手いこと他国を引っ掻き回す他ありません。隙をついて成長するのは絶望的ですが、やる他ありません。まずは、今の拠点を維持できるかどうかです。各国に対し墺の生存メリットを呼びかけるか、はたまた墺攻めのデメリットを持ちかけるしか無いでしょう。これは特に伊土に対して有力な線だと思います。

土は順調ではありますが、バルカンの線引きと露の北側に気を配る必要があります。どうしたいかは別として、露の取り分と自国の取り分をはっきりさせ調整を行うとともに、他国をコントロールして「相手に裏切らせず、自分は裏切れる」環境調整も有力な手段です。また、墺包囲網に結果的に参加している伊の取り扱いに悩むのは土なので、これを踏まえた成長戦略を組み込み、先を見据えた戦略えお組む必要がありそうです。 

 

全体的には「西欧が混乱して、東欧でジャガーノートが結成されそれを止める術を失う」卓に見えます。これをひっくり返さねば、露土以外に勝ちの目が消えゆくと思います。