適温のブログ

必要になった時のみ運用

フランスの復権と決まった形勢

ディプロマシーをプレイする際、目的は持っているでしょうか?

もちろん「楽しいから」で十分です。

ただ、自分はそれ以外の理由を持っています。それは、ディプロマシー中には良く現れる自分の人間性を確かめることです。

ディプロマシーでは全員と仲良くとはいきません。普段では見られない表情が見えます。人と交渉するとき、喧嘩するとき、和解するとき、決別するとき、騙すとき、嘘をつくとき。中々現れないこれらの表情をお互いに見せ合うことになります。そういった場面で上手く対処する事は、リアルでも使えるスキルだと思っており、それを磨けるのがディプロマシーだと考えています。

…まあ、そこまで大袈裟に考える人は多くはいないと思いますが…。

 

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さて1905の秋が終わり、現時点での拠点数は

露8

仏7

土6

独5

英4

墺伊2

となっています。露仏土の端国が成長し、中央国が衰退する形勢です。ここまで情勢が固まれば、大きく動くことはとても難しいでしょう。

 

各国の状況に移ります。

 英は仏にパリを返却して、独からオランダを奪いました。親仏親露なので、仏が恩を返し露が陸路で攻めのぼるならば英仏露の対独包囲が結成できるでしょう。独がロンドンを解体して、仏露がブレストやサンクトペテルブルク北岸に海軍を作るようならそうは行きませんが。また、3国で組む場合は挟まれる国に何らかのアドバンテージが無いと、対独完遂後に挟撃を受ける公算が大きくなります。今卓でそこまで行く時間はそれ程無いと思いますが、制覇卓ならば考えておきたい問題と言えます。

 仏は主力による対伊と、外交による本土回復で拠点数上は2番手に躍り出ました。この2増設で北側にも手を出せるようになります。英独どちらを狙うかはこれまでの外交とこれからの戦略…今卓では1908終わりまでの勝利戦略によって決めるところです。仏の増設は行く先が分かりやすいので、この増設選択は優勝争いに大きな影響を与えそうです。

 独は厳しい展開が続きます。ついに減産となり、西欧トップの座を仏に譲りました。解体の選択肢が複数ありますが、英仏露どこと組むかで変わってきます。もし仏露が対英を選択するなら、足並みを合わせたいところです。減産を先読みした外交がなされていなければ、ただの読みになってしまいます。…秋開始時点で読み合いだったので仕方のないことかもしれませんが。もう一度スタートラインと思うのもアリかも?

 伊はローマとナポリだけになってしまいました。土仏と和解するにしても、特別な例を除き中々支援が出せませんし、地中海を通過させるにしても、補給拠点が遠すぎます。土仏は伊本土を狙うでしょう…土仏は喧嘩するかもしれませんが、その隙を突いて伊が拡大…というのはとてもとても難しいでしょう。かと言って、ローマ・ナポリ以外を残す選択もままならないと思います。

 露は南を固めて1増設を得ました。バルカンを取っていくなら次にウィーンです。土が少し突いていますが、北にできた軍の余裕が南の安定をもたらして、この1増もどこで使うか選択肢があります。ウィーンではない所として独本国・デンマーク・英本土の狙いがあり、それぞれ軍の増設が変わります。1908終わりのレギュレーションzのため、英独に行った場合には仏と、墺に行く場合は土との成長競争になる恐れがあるのは留意したいところです。

 墺も伊と同じく絶望的な盤面となりました。土の攻撃もあって防衛自体は正解だったように思いますが、外交的には失敗に見えます。伊と違うのは補給拠点に隣接している点で、支援がまだ交渉材にはなりやすいのをどう活かせるかが、生き残りの鍵になってくれるかもしれません。

 土はアドリア海に進出して、拠点を取る用意を済ませました。仏露どちらも大きいので、どこと協力するかは悩む所です。仏にチュニスを渡していますが、仏土間での伊本土の取り分はどうなっているのか気になる所です。変に仏露に挟撃されるくらいなら、墺伊を利用したい所ではあります。

 

と言った所で後3年、わずか6手しか残っていません。しかしディプロマシーは1手1手が大きいので、トップ争いの国家でも1手の協力が勝ちに必要になります。そこに厳しい国でも活路があるかもしれません。