適温のブログ

必要になった時のみ運用

答え合わせ

いきなりの注意書きですみませんが、このブログはプレイヤーの皆さん含めて「読むのは自由」です。自分の力でプレイしたい方は、読まないのももちろんアリです。あくまで補助としてお使い下さい。

1901秋の外交フェイズが終了しました。
今、初年度の増設を各国行なっているわけですが、増設は行軍よりも取り返しがつきません。
「ここに海軍/陸軍いても仕方ないんだけど!!」と後悔するのは、残念ながら先見の明が足りないという事です。外交なしな事もあり深い洞察力が要求されます。

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前回同様、各国見ていきましょう。
英は輸送ミスでベルギーをドイツに譲りました。と言っても、輸送できたとしてもSOでしたが。ノルウェーは安定して取れたので1増です。流石に1増だと陸軍よりは海軍でしょうか。輸送成功して、かつ2増していれば陸軍の選択肢も有力だったと思います。英にとっては海軍で攻防して、陸軍は深く突き刺す為に使うものですので、安定は海軍でしょう。ただし、海軍の増設でも3択あり、それぞれ意味は異なりますが。今まで親仏目でしたが、はてさて。
仏は英と同様、ベルギーを独に譲る形となりました。ミュンヘンに伊が入り込んでおり、また伊はチュニスを海軍で取得しました。独伊対仏の構えとなっていますので注意が必要です。…が、この同盟にはいくつかの穴があります。それは後述します。単純に独伊に対する増設ならパリ・マルセイユの増設となるでしょう。マルセイユを陸海どちらにするかは悩ましい所です。墺土がどう動くかでかなり変わりそうです。
独は3つの空白補給地の取得に成功しました。元々キール→オランダの移動はこの為に行ったのだと思います。ただ、ミュンヘンを伊に明け渡したので2増止まり、折角伊を呼び込んだのにルールもまだ空いています。増設はキール・ベルリンで確定ですが、どちらも陸海の選択肢があります。このまま対仏に移行するならキール陸軍としたい所ですが、そこで海軍も作りたいとなるとベルリン海軍となってしまいます。わざわざスウェーデンを確定で渡して得た露との関係が悪くなります。果たして露の信用を得られるでしょうか。陸軍とすれば、英への抵抗力が弱まります。まあ、英と組めるなら2陸軍で良いのかもしれませんが。オランダの海軍も英にとっては煩わしい所でしょうから、繊細な外交が要求されそうです。
露は2増することが出来ました。中々有望な展開と言えるでしょう。ここからの成長が難しいのも露らしい所ですが。ただし盤面的には、対称国の英仏が争う形となり好ましくありません。状況的に伊が止まりそうもありませんから、近隣国のコントロールが大事になってくるでしょう。そのコントロールのカギになるのがこの増設です。かなり豊富なバリエーションがあります。モスクワ陸軍なら対土、ワルシャワ陸軍なら対独・対墺・対土、サンクトペテルブルクなら陸軍か北岸海軍で対英、南岸海軍で対独が有力です。

伊は色々と難しい所です。伊がミュンヘンを初年度で取り、仏包囲網に陸軍2、海軍2以上で加わる行軍はミュンヘンギャンビットと呼ばれていますが、春にナポリ移動した事でピエモンテに入れず、ヴェニスでの陸軍増設無しではピエモンテ行きに1年かかります。もし陸軍増設無しで、対仏の為ピエモンテへ向かえば、墺に背中を晒す事にもなります。しかし3陸軍を活かしきれるかと言うとこれも難しい。今までの外交状況も含めて慎重な判断が求められます。幸い、土の状況は伊にとって良いです。

 墺は、伊のチロル侵入に対応するため1増しかできませんでした。きちんと住み分けする必要があったため仕方ないですが、今度は別の問題が浮上しています。伊が輸送を選択しなかったため、対土包囲にすぐには協力できなくなりました。黒海を露が取っているので、対土は完遂できるようにも見えますが、土のアンカラ海軍増設で黒海は奪い返されます。対土戦線は泥沼と化しそうです。もし対土殲滅に成功したとしても、バルカンと土の西側を持つ墺と土の東側を持つ露で衝突必死、しかもその時露の北軍に余裕があれば不利です。同盟関係は先を見据えて行う必要がありそうです。

 土は相変わらず苦しい状況ですが、伊の西進で光が見えたと言えるでしょう。土は1増の時、重要な海域である黒海エーゲ海の取得の為に、海軍が安定します。伊が来ないならスミルナ増設の必要もありません。伊側もイオニア海に入られたくないでしょうが、土側もそんな余裕が無いですから、しばらくは伊土良好な関係を築けると思います。

 

さて、まだまだ序盤の小競り合いが終わったばかり。有利不利こそあれど、有利な国でも各国思い通りの方向に進んでいるとはとても思えません。この盤面を理解した上で、どこを抱き込んでどう立ち回るかで、勝敗はまだまだ決しないでしょう。

たったひとつ

1901春の平穏は過ぎ去り、動乱の秋となりました。しかしまだ、ディプロマシーに潜む闇の入り口に足を踏み入れたばかり。たとえ同盟と言えど、その終わりは思わぬタイミングかもしれません。ただ声のこだまする洞窟で、誰かを信じる他はありません。

 

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 英はヨークシャーオープニング。海軍は東へ北へ、陸軍をヨークシャーへ移動し、その意味は英にとって2増しながら待てる手です。どちらかと言うと対独よりの手ですが、対仏も可能な他、ベルギーではなくノルウェーに輸送する事でイースタンプッシュ(対露)にも繋がります。露が南3軍を選択したため、2増の可能性は高いです。

 仏はマジノオープニング。支援付きでブルゴーニュへ行きます。仏に許された初手対独の一手で、独に行軍で防ぐ手立てはありません。ブルゴーニュはベルギーに手が伸びるのも影響力が大きいところで、ベルギーへ支援や移動、ルール・ミュンヘンへの突撃の手があります。英仏海峡不可侵が成立したため、2増が確定で取れます。あまり見ませんが、3増も無いわけではありません。

 独は親露・親仏・対英よりのオープニングです。陸軍は仏を刺激しないルール・キール行きは普通ですが、最近では珍しい海軍のオランダ移動が目を引きます。キール海軍はデンマークに行く事で、スウェーデンSO(SO:スタンドオフの略)の権限を独が持てる訳ですが、外交上の信用や配慮からか権利を放棄しています。それとオランダに海軍が入る事で、ベルギーに2軍で影響力を持てる訳ですが、英相手にこの海軍を今後どうして行くかは説明が必要でしょう。独は最大3増の可能性が見えていますが、仏のブルゴーニュ侵入がミュンヘン・ルールを脅かしており、また伊のチロル侵入もミュンヘンに隣接しているため気になるところです。

 露は南方オープニングの一つ、親墺対土の一手です。黒海は不可侵を破った…と言うより土の項で話しますが、外交上露が入る事になっていたのかもしれません。黒海SOならばモスクワ→セヴァストポリの移動には意味が薄いですが、今回は有効に働きました。ただ、伊のチロル侵入で対土包囲網が崩れないかどうかは心配です。2増はおそらくできるでしょう。

伊の初手はチロル侵入が目を引きますが、同時にレパント(対土・陸軍をチュニス→シリアへ輸送の行軍)の構えは崩していないように見えます。レパントの際、陸軍をアピュリアに置いた方がヴェニスの守りが利きますが、それをナポリにした事で墺仏共に遠くなります。その点から言えば、アピュリア移動のパターンよりもチュニス輸送は固そうです。が、やはりチロルも気になります。通常チロルアタックはローマ→ヴェニスで行いますので、レパントの構えを崩さずチロルに侵入する事の意味は一体…。チュニスで1増が安定しますが、他を狙えば0〜2増となります。

墺はバルカンギャンビット・ブダペストバリエーションです。セルビアギリシャがほぼ取れます。親伊・親露・対土よりのオープニングですが、ブダペストに入る事でセルビア1軍ではなく2軍でルーマニアに支援や移動が可能です。バルカンギャンビットは対土よりではありますが、現在の墺の主流であり、ここからの動きにはパターンが多いのもあり親土反転もあり得ます。墺は2増が有力、3増は無くはないですが、許す国があるでしょうか。

土はターキッシュ・ヘッジホッグです。始めは対露として開発されたオープニングですが、現在では強力な露土同盟であるジャガーノートの亜種「黒海交換(ブラックシー・エクスチェンジ)」の意味合いが強いです。ただ、露がガリシア不可侵を守った=親墺のため、ジャガーノートに同意したようには見えません。露に黒海に入られた点をどう挽回するか、または挽回するためにどう外交するかが重要でしょう。土は1増が有力です。

 

総評として土がきつい他、独の危険がそこそこ高いと見えます。盤面把握は、ここから各国の方針を聞いたプレイヤーの皆さんが「どこが成長/衰退して、それがどこの国にとってメリット/デメリットがあって、では今後の外交/行軍をどうすれば良いか?」と考える材料となります。

外交では嘘はつけますが、盤面だけは嘘をつきません。他国の命令一つ一つの意味を理解し、本意を看破するのがとても大切だと思います。

そしてその先に、外交の洞窟の暗闇の中にある財宝…補給拠点を多く持ち帰る未来があると思います。

初心者卓開幕

立ち上げたディプロマシー初心者卓が開始されました。

GMとして良い運営をしたいところです。

 

1901の春はマップを貼る意味は薄いのですが、一応貼っておきます。ディプロマシー知らない方も来るかも知れませんし。

 

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18/1/15追記

テキストが消えている…適当に書きますorz

1901春は、全員初期状態から始まるため、各国の関係が最もフラットに見えます。そんな中で、同盟国の枠組みを構築し、勝利への道筋を作って行かねばなりません。その為に重要になるのは、外交そのものもそうですが、何よりも各国の立地と立てられ得る戦略を知っておくことです。

立地つまり盤面と外交を照らし合わせて、自国の勝利を掴む。その最も大事な初手の時間、有効利用したいものですね。

はじめに

なんか書いたもの消されたんだけど…メモ帳で編集しろってか???

 

こんにちは、適温と言います。

書いたのが全部消えて、初回なのにイラっとしてます。

 

ここではディプロマシー初心者卓の盤面解説をする予定です。また他にも、何か記事にできる事があれば利用しようと思っています。

 

では、これからよろしくお願いいたします。