適温のブログ

必要になった時のみ運用

ボードゲーム雑記:ワイナリーの四季

「ワインを作って出荷するゲーム」

と言われれば、これをプレイする前の自分はどんなものを想像しただろうか。多分、ブドウカードを集めてワインにし、出荷する程度のステップ数だっただろう。

 

だが「ワイナリーの四季」は違う。

金策をして、

②労働者を募り、

③ブドウの樹を育てるのに必要な設備を建て、

④ブドウの樹を植え、

⑤ブドウを収穫し、

ワインセラーを拡張し、

⑦ワインを醸造し、

⑧ようやく出荷できる。

 

②、⑥辺りは「必要に応じて」という側面はあるものの、大概これらは必須なので、最初からだとおおよそ上記の8ステップかかる計算になる。

次からは①②③④⑥辺りがスキップされかなりスムーズになるが、その頃には⑤⑦⑧のアクションは混み合っている。ワインを作るというテーマもそうだが、プレイの上ではこのゲーム性が面白い。

 

基本的にはワーカープレイスメントであり、先に労働者コマを置くのはもちろん大事だが、さらにボーナスのマスがある故に、最初の手番というのはかなり大事である。このボーナスはおおよそ1.5〜2倍の価値を持つものが多く、初手でお釣りが来る場合もある。後ろの手番は自身のやりたい行動が他プレイヤーと被らないかどうか、もしくはそれは必要なボーナスであるかどうか考え、計画性を持って選択したい。

 

他、ゲームのコツという意味では、夏/冬の訪問者カードに目を向けたい。訪問者カードは非常に多くの種類があり、強弱様々であるが、多くのカードは「その季節の他のアクションを代替する」効果が多い。また、最初や最後の方でしか使えない限定的な効果の場合には、代わりとなるような効果が付いている場合が多い。「植樹できるカードで、条件を満たして植樹するとポイントが入る」とか。もしくは、そもそもその季節が暇になる時に使えるカードもある。例えば、夏には金⇄勝利点の交換カードがある。序盤は金策に使用し、終盤は勝利点稼ぎに使える。冬に建築が行えるカードなんかも有用だ。

 

少し、早期建設でとても有利になる建物「宿泊施設」について触れておくと、夏/冬の訪問者カードが多く拾えるようになるが、逆に言ってカード使用マスに多く止まる事になる。他プレイヤーが宿泊施設を初期に建設するならば、その4リラ・2、3手分で早期出荷できれば同等以上が取れるかもしれない。元々このゲームはやはり運ゲー部分も多いので一概には言えないだろうが。

 

ゲームをプレイしていくと分かる事だが、案外「1章利点」が馬鹿にできないので、金策などで勝利点をマイナスするのはよく考えたほうが良い。そういう意味では畑の売買のボーナスマスや建物「風車小屋」「試飲室」も有効だ。特に中盤辺りからワーカーが余るようなら、視野に入れておいた方が良い。安い出荷では2勝利点程度なので、終盤にそれを出荷するよりも多く稼げるだろう。

 

書く気になったので書いてみた。

また他のボドゲでも気が向いたら適当につらつら書くかもしれない。

 

それでは、良きワイン作りライフと、良きボドゲライフを!