適温のブログ

必要になった時のみ運用

ディプロマシー観戦記:COM-Eさん開催2022仕切り直しディプロマシー

こんにちは。

久々に本ブログにてディプロマシー記事を書きます。適温です。

自分としては記憶力が低いため、この長い時間でだいぶん鈍っていて、地名やオープニングの名前が思い出せずこの記事を書くのに四苦八苦しそうですが、書いていきたいと思います。

 

また、観戦記と銘打ってはいますが、外交を見ていないのであくまでも独断と偏見による記事となります。加えて、誹謗中傷する気持ちはありませんが、プレイヤーの方でもし気分を害されたら申し訳ありません。先に謝っておきます。

おかしいな?と思ったらDMなりリプなりなんなりとしていただいても良いですが、できれば「そういう考え方/見方もあるか」くらいで思っていただけるとありがたいです。

 

結末は知っていますが、行軍はほぼ覚えていない(途中で他のディプロマシーログを見たのもある)ですしどの国が誰がプレイしているかもほとんど知らないので、まっさらな気持ちで書いていきます。

 

◯1901春

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西欧は独のBur侵入以外は不干渉な出だし。ただPie SOがあるので、ありそうな話としては英が対仏同盟の情報をリークしたのかなと考えられますね。伊も対仏は嫌がって合意SOになるケースもありますが、Rom-Ven、Tri-Tysなのでその可能性は薄いですね。対仏同盟は3国とも真に合意しないと上手くいかないので、少なくとも仏の早期滅亡は消えました。このケースだと、英が対露に移行するなら英独同盟はできるのですが、英仏同盟をするとなると仏が忙しくて難しいです。伊が西に干渉すると、仏の背を脅かすので判断が難しくなります。

外交次第過ぎて難しいですが、独が親英対露寄りになるなら伊は三国同盟を打ち切り、仏からは手を引いた方が成長しやすそうです。

 

対して3国の睨み合いとなった東欧。Gal、BlaのSOはどこまでが合意か判断が難しいところ。土はArm侵入により対露姿勢で、墺としては悪くない形です。ただし、伊の西進が上手くいかないと、反転する際に襲われやすいのは土よりも墺なので気が抜けないでしょう。結果として土としては伊の西進でとても安定した墺土同盟が組めそうな予感がしますね。

 

◯1901秋

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西欧は昨期からの動きとして順当な流れ。伊が引き、英は対露し、仏は親独姿勢を見せる。そして独はとりあえず3増設。英のイースタンプッシュ(Nwg-Bar)、Nwy上陸、Swe SOの完全対露は中々お目にかかれない。

対して東欧は急な対墺包囲が為される。特にこの情勢でGre SOが墺にとってとても厳しい。初手がバルカンギャンビットに出来るほど安心できる情勢じゃなかったのがここに響いている。この盤面なら、墺は、土の中途半端な行軍に対して露に同盟を持ちかけるのが一つの筋か。英と協力は難しくなるが、しかし自身が生きることを優先せねばならない盤面ではある。

 

◯1901冬

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色々ポイントがあるが、Mar Fが最も目立つ。露にとって最悪の選択と言えるだろう。西欧で使うにしてもMarから運ぶのは遠く、伊が警戒する。仏は3陸軍はおかしい話では無いので、Lvp輸送を狙って動くのなら3陸軍いてもいいだろう。独はBer Aを選択。東欧に干渉するか、Kie Fによる北欧・Nthへの影響力アップを狙うか。いずれにせよ対仏以外では自由に動ける構成で、盤面への発言力は変わらず高い。

仏のお陰で墺がまだ生存の可能性が見える。露は、この秋のBla SOまたは外交によりBlaを奪われる可能性が見えていたなら、墺との組み直しを考えStp安定のためにStp Aでも有りだったかも?ただ、MosであればGalから引くなら独からWarは防衛できるとも言える。何にせよ仏の増設が厳しいか。

 

◯1902春

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露の受難が続く。仏伊戦争の間に英独墺土同盟が迫っている。東欧が停滞するなら仏伊戦争はありなのかもしれないが、現状では露仏伊共にマイナスと言えるだろう。墺伊は2正面作戦、あるいは挟撃の形となり、形が崩れて辛いところだ。

 

◯1903秋

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墺土は陸海分業で合意したようだが、墺土同盟内の土において伊仏を敵と見做せないならば土に余裕が出てしまう。しかも墺4土5なので戦力は逆転してしまっているため、この状況でStpにフタをしてしまうのはあまりに辛い。見えている同盟崩壊を前にどう行動するのかだが、露が入り込んでしまったため止まれないのかもしれない。

西欧はStpを取れないと踏んだ英が対独反転。ただそれは独も分かっていた様子。個人的には、読み負けするなら来年くらいにはStp取れそうなのでまだ「見」の方が独の信用があってよかったのかもしれない。ただの結果論だが。ここでの対独反転がこの先の英の衰退に繋がると言うのは大袈裟だろうか。仏も英と呼応する様に対独反転しているが、いかんせん遅くなってしまっているし、陸軍2がここで響く。

 

◯1902冬

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順当な増設だが、結果的に見て独包囲の攻め手が不足している。中央国なのでまだギリギリの範囲、しかも東欧に手出ししているのでなんとかなるかもという状況。ただし英墺は独の協力があった方が伸びられる。難しい判断だろう。

 

◯1903春

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墺がTysを奪取。ここに入られると伊は身動きが取れない。仏は独からは取れないとの判断か対英反転。ただ3F2A構成なら実際アリだろう。墺は一旦Mos侵入を果たすが、増設面も考えて本土回復に努めた方が良い気がする。今更かもしれないが…。土のSer移動が、Aeg-Greから言って墺を取りに来る動き。個人的にはやはりコロコロ同盟を切り替える相手は信用ならないので、協力すべき相手でも警戒は必要だろう。元々Aeg-Ionで話していたんじゃなかろうか。

英は対独続行。Stpを取得しても維持できないとの判断が昨年春時点であったのだろうか?

 

◯1903秋

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激戦が続く東欧。露がここで滅亡した。伊のVie攻撃だけは理由が分からないが、西欧の対土要請の介入でもあったのだろうか?と言ってもその内の独はMun-Tyrを入力しているし、相当外交の騙し合いが複雑だったのだろうと推測はつく。

英はStp取得を優先、Sweは放棄の形。だが陸軍を輸送したのにこの形は悲しい。そしてLvpに上陸を許す。やむを得ない状況で仕方ないが、ただでさえ陸軍の少ない仏が上陸を選択するのは中々リスクを負って独仏同盟を組んでいると言える。このまま行けば独は北欧を取れるが、Nthを確保できるかどうかは西欧の勝敗に直結するので、仏との成長競争となった時どこまで先を見据えられるかは難しいところだ。

墺に続き土仏が海軍で対伊参戦し、動けないだけではなく領地の刈り取りが始まった。

 

◯1903冬

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墺は6拠点ながら本土が無いため5軍。

仏Mar Aは順当ではあるが独の反転攻撃が怖いところ。

 

◯1904春

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ここの独の動きが、本卓の趨勢を決定づけたように思う。GSL突破しているのだから、独は数的不利になるがそれは拠点数で補えている。ここでStpにアクセスするLvnか、対仏のためにBur侵攻の準備を進められれば西欧の覇者にはなれたかもしれない。仏が英伊の深くまで踏み込み戻すのに迷うタイミングが大事で、土が墺の領土を食って大きくなるここだからこそのタイミングだ。逆に言えば、土はこの先独をパートナーと考えるのならば、歩調を少し合わせにいかねばならなかったのではと思う。

 

◯1904秋

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伊の滅亡へのカウントダウンが進む。伊が居なくなることは当然隣接する3国の拡大を意味する。仏も防衛としてだろうが、Burに移動するなど独仏間もキナ臭くなってきた。先期の事もあり、独の軍は一手間に合わない。独にとっては英仏を蹴散らす手立てが無くなってきた。

 

◯1904冬

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土の3増設が目立つ。制覇の夢を見られる国が少なくなってきた。ここで、独仏どちらを育てるかを、土は本当は選ばなければならなくなったのでは無いだろうか。前もって手を打てるのがディプロマシーではあるが、かと言って先見の明というのはやはり難しいところだ。仏が2増したのだから、もはや土は独を切ってMun・Berを狙いに行く方がよかったのかも知れない。

 

◯1905春

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西欧三国が全面戦争に突入。その上で英伊の領土を確保するための動きが活発になってきた。土は悠々と領土を取れば良い…訳では無い。裏でずっと動き続け、独仏の動向をコントロールし続けなければならない。これがディプロマシーの大変なところで、勝者こそが常に考え、盤面の行く末を見続けなければならない。また時には劣勢にならねばならない。他国に制覇を諦めさせないために。

 

◯1905秋

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土の食い荒らしが続く。西欧は先期あたりからGSLを考え始めなければならないだろう。という事は、英なら生き残れるかも知れないが、墺伊は持たない。墺伊独ははっきり言って戦争している場合では無いと思うのだが、補給拠点の位置関係が悪く、外交上どうしようもなかったのかもしれない。独仏は膠着状態。英の切り取りが進行していく。

 

◯1905冬

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土の独走体制。ここまで行くとGSL突破するか他国を伸ばすかで悩むところだが…。後7拠点はちょっと遠いか。仏の増設によって独仏戦争の行く末はさらに遠のき、むしろ正面対決なら仏の方が海軍で勝てそうである。しかし仏海軍はGSL形成に使用せねばならないし、独仏戦争の陸路が狭いことを考えれば、大差はないがBre Fも有りだったかも知れない。

 

◯1906

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盤面の色が統一されていく。ある種の予定調和であり、かつ収束点である。もう点Pはほとんど動かないのだ。

 

◯1907

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ディプロマシーから外交が抜ければ、そこにあるのは行軍だけである。もう余地も無いだろう。後はGSLを突破できるかどうかだけだ。

 

◯1908

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終戦

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土がジブラルタル海峡とMun・Berを抜けられず、進撃はここで終わった。一時の平和が訪れた。

 

◯総評

1902で前提ができ、1904で決定的になったと思う。

各国の感想は下記。

英:途中で言及しましたが対独反転がもう少し遅ければ未来も違ったのかなと思いました。最後生き残れるかと思いましたが、独仏の方針からか生き残らせては貰えませんでしたね…でもよく粘ったと思います。

独:土の甘言に乗ったからかは不明ですが、東欧に手を出し過ぎて仏の伸長を許してしまったのが厳しかったのかなと思います。いつ攻撃すべきかの判断は難しいですよね。ある程度墺伊に土を抑えさせる判断も必要だったのかも?序盤の判断が良くて強く育ったのかなと思います。

仏:序盤は守勢でしたが、露の滅亡まで独を抑えられない形にしてしまったのは、最初の増設では無いかと思います。が、対称国無しで良く粘り成長したと思います。やはり仏の地力は高いですね。

露:伊仏を宥める手段が有ればいいのですが、露に選択肢はそんなに無いのですよね。墺と和解できなかったのと、伊の反攻が痛手でしたね。

土:行軍判断はとても良いですが、ご本人が話されている通りパートナー国を育てられなかった、あるいは育つまで待てなかったので、制覇まではできませんでしたね。それでも優秀な結果だと思います。何度かやってれば制覇も出そうかな?と思います(制覇したことが無い人が言う言葉ではない)。

伊:墺仏からヘイトを買ってしまったのか、包囲されてしまいましたね。特に墺と和解できなかった事は、この結末に大きく影響しました。成長を狙うべきか生存を狙うべきか、動きの遅い伊は特に早めの判断が求められますね。

 

まあ好き勝手書きましたが、プレイしてない人の言葉なぞ適当に流していただければと思います。

これを読んで「興味深い」「参考になる」などともし思っていただけたらうれしいです。

プレイヤーの皆様、本当にお疲れ様でした。

次の制覇の夢が叶うことを祈ります。