適温のブログ

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バルカン-東欧の欲望の地

バルカン半島はヨーロッパの火薬庫と呼ばれる、絶え間ない戦場だった訳ですが、ディプロマシーでもそれは大差ありません。その理由は、東欧の4国(伊露墺土)で東欧のたった5つの空白補給地を分け合いますが、その内訳はチュニス以外4拠点がバルカンにあるためでしょう。
対して西欧も4国(英仏独露)で空白補給地を分け合いますが、その総数は7と多く、内訳も北欧3、低地諸国2、イベリア半島2とバラバラとなっています。

 

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1903春の行軍は、西欧では停滞し、東欧はついに本国への敵国侵入を許しました。東欧で勝つためには、当然ながら西欧諸国の成長スピードを超えなければならず、そしてその為には停滞した西欧よりも早くどこか1国を潰すか、バルカンの全取得くらいしか選択肢はありません。もちろん、空白補給地の数からいって西欧の方が侵攻スピードが早い場合も多いです。遠交は対称国を代表とする友好国の成長のためだけでは無く、成長スピードの調整にも一役買います。

北欧、英独露間では英露対独から英独対露に組み変わったように見えます。が、何か連携ミスがあったのでしょうか?うまく動いていないようです。それに加え、出し抜こうとしたのか北海SOが起きています。まだまだ北欧の決着は遠いようです。

低地では北欧同様の小競り合いとなっていますが、ベルギーとイギリス海峡で争っていては、仏は防衛に軍を割かなければならず、しかも急に英独組まれても困ります。早急に制御の手を入れないといけないでしょう。

 地中海については、西地中海周辺はSOとなりましたが、リヨン湾に仏海軍が出てきたのは西側では大きく、また土の東地中海・エーゲ海進出も含めて、伊の修羅場となりそうです。

 東欧に移ってシレジア周辺は独は下がったのに対し露は進出しました。独のベルリン陸軍増設を受けてのSO狙いとして和解と表面上はなるでしょうが、墺のガリシア進出(=ワルシャワまで1マス)も含めて考えれば独露どちらにも頭の痛い問題です。

 そしてセルビア周辺。読みあいでブダペストに露が侵入しました。ここで一つのポイントは、侵入したのが土では無く、また伊でも無く、露であるという点、そして何より1903春であるという点です。撤退先含めて、各国ここの検討がとても重要な盤面です。

 

地形的な話はここまでですが、戦略的な話だと、現在英墺が4拠点ずつから減退していこうとしており、そして利益を得るのはどこでしょうか。そこが利益を得たとき、各国に何の影響があるでしょうか。幸いまだ秋があります。本卓はこの秋を分岐点として、またジリジリとした盤面になるかどうかが変わってきそうです。