適温のブログ

必要になった時のみ運用

ディプロマシー観戦記:COM-Eさん開催2022仕切り直しディプロマシー

こんにちは。

久々に本ブログにてディプロマシー記事を書きます。適温です。

自分としては記憶力が低いため、この長い時間でだいぶん鈍っていて、地名やオープニングの名前が思い出せずこの記事を書くのに四苦八苦しそうですが、書いていきたいと思います。

 

また、観戦記と銘打ってはいますが、外交を見ていないのであくまでも独断と偏見による記事となります。加えて、誹謗中傷する気持ちはありませんが、プレイヤーの方でもし気分を害されたら申し訳ありません。先に謝っておきます。

おかしいな?と思ったらDMなりリプなりなんなりとしていただいても良いですが、できれば「そういう考え方/見方もあるか」くらいで思っていただけるとありがたいです。

 

結末は知っていますが、行軍はほぼ覚えていない(途中で他のディプロマシーログを見たのもある)ですしどの国が誰がプレイしているかもほとんど知らないので、まっさらな気持ちで書いていきます。

 

◯1901春

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西欧は独のBur侵入以外は不干渉な出だし。ただPie SOがあるので、ありそうな話としては英が対仏同盟の情報をリークしたのかなと考えられますね。伊も対仏は嫌がって合意SOになるケースもありますが、Rom-Ven、Tri-Tysなのでその可能性は薄いですね。対仏同盟は3国とも真に合意しないと上手くいかないので、少なくとも仏の早期滅亡は消えました。このケースだと、英が対露に移行するなら英独同盟はできるのですが、英仏同盟をするとなると仏が忙しくて難しいです。伊が西に干渉すると、仏の背を脅かすので判断が難しくなります。

外交次第過ぎて難しいですが、独が親英対露寄りになるなら伊は三国同盟を打ち切り、仏からは手を引いた方が成長しやすそうです。

 

対して3国の睨み合いとなった東欧。Gal、BlaのSOはどこまでが合意か判断が難しいところ。土はArm侵入により対露姿勢で、墺としては悪くない形です。ただし、伊の西進が上手くいかないと、反転する際に襲われやすいのは土よりも墺なので気が抜けないでしょう。結果として土としては伊の西進でとても安定した墺土同盟が組めそうな予感がしますね。

 

◯1901秋

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西欧は昨期からの動きとして順当な流れ。伊が引き、英は対露し、仏は親独姿勢を見せる。そして独はとりあえず3増設。英のイースタンプッシュ(Nwg-Bar)、Nwy上陸、Swe SOの完全対露は中々お目にかかれない。

対して東欧は急な対墺包囲が為される。特にこの情勢でGre SOが墺にとってとても厳しい。初手がバルカンギャンビットに出来るほど安心できる情勢じゃなかったのがここに響いている。この盤面なら、墺は、土の中途半端な行軍に対して露に同盟を持ちかけるのが一つの筋か。英と協力は難しくなるが、しかし自身が生きることを優先せねばならない盤面ではある。

 

◯1901冬

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色々ポイントがあるが、Mar Fが最も目立つ。露にとって最悪の選択と言えるだろう。西欧で使うにしてもMarから運ぶのは遠く、伊が警戒する。仏は3陸軍はおかしい話では無いので、Lvp輸送を狙って動くのなら3陸軍いてもいいだろう。独はBer Aを選択。東欧に干渉するか、Kie Fによる北欧・Nthへの影響力アップを狙うか。いずれにせよ対仏以外では自由に動ける構成で、盤面への発言力は変わらず高い。

仏のお陰で墺がまだ生存の可能性が見える。露は、この秋のBla SOまたは外交によりBlaを奪われる可能性が見えていたなら、墺との組み直しを考えStp安定のためにStp Aでも有りだったかも?ただ、MosであればGalから引くなら独からWarは防衛できるとも言える。何にせよ仏の増設が厳しいか。

 

◯1902春

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露の受難が続く。仏伊戦争の間に英独墺土同盟が迫っている。東欧が停滞するなら仏伊戦争はありなのかもしれないが、現状では露仏伊共にマイナスと言えるだろう。墺伊は2正面作戦、あるいは挟撃の形となり、形が崩れて辛いところだ。

 

◯1903秋

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墺土は陸海分業で合意したようだが、墺土同盟内の土において伊仏を敵と見做せないならば土に余裕が出てしまう。しかも墺4土5なので戦力は逆転してしまっているため、この状況でStpにフタをしてしまうのはあまりに辛い。見えている同盟崩壊を前にどう行動するのかだが、露が入り込んでしまったため止まれないのかもしれない。

西欧はStpを取れないと踏んだ英が対独反転。ただそれは独も分かっていた様子。個人的には、読み負けするなら来年くらいにはStp取れそうなのでまだ「見」の方が独の信用があってよかったのかもしれない。ただの結果論だが。ここでの対独反転がこの先の英の衰退に繋がると言うのは大袈裟だろうか。仏も英と呼応する様に対独反転しているが、いかんせん遅くなってしまっているし、陸軍2がここで響く。

 

◯1902冬

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順当な増設だが、結果的に見て独包囲の攻め手が不足している。中央国なのでまだギリギリの範囲、しかも東欧に手出ししているのでなんとかなるかもという状況。ただし英墺は独の協力があった方が伸びられる。難しい判断だろう。

 

◯1903春

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墺がTysを奪取。ここに入られると伊は身動きが取れない。仏は独からは取れないとの判断か対英反転。ただ3F2A構成なら実際アリだろう。墺は一旦Mos侵入を果たすが、増設面も考えて本土回復に努めた方が良い気がする。今更かもしれないが…。土のSer移動が、Aeg-Greから言って墺を取りに来る動き。個人的にはやはりコロコロ同盟を切り替える相手は信用ならないので、協力すべき相手でも警戒は必要だろう。元々Aeg-Ionで話していたんじゃなかろうか。

英は対独続行。Stpを取得しても維持できないとの判断が昨年春時点であったのだろうか?

 

◯1903秋

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激戦が続く東欧。露がここで滅亡した。伊のVie攻撃だけは理由が分からないが、西欧の対土要請の介入でもあったのだろうか?と言ってもその内の独はMun-Tyrを入力しているし、相当外交の騙し合いが複雑だったのだろうと推測はつく。

英はStp取得を優先、Sweは放棄の形。だが陸軍を輸送したのにこの形は悲しい。そしてLvpに上陸を許す。やむを得ない状況で仕方ないが、ただでさえ陸軍の少ない仏が上陸を選択するのは中々リスクを負って独仏同盟を組んでいると言える。このまま行けば独は北欧を取れるが、Nthを確保できるかどうかは西欧の勝敗に直結するので、仏との成長競争となった時どこまで先を見据えられるかは難しいところだ。

墺に続き土仏が海軍で対伊参戦し、動けないだけではなく領地の刈り取りが始まった。

 

◯1903冬

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墺は6拠点ながら本土が無いため5軍。

仏Mar Aは順当ではあるが独の反転攻撃が怖いところ。

 

◯1904春

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ここの独の動きが、本卓の趨勢を決定づけたように思う。GSL突破しているのだから、独は数的不利になるがそれは拠点数で補えている。ここでStpにアクセスするLvnか、対仏のためにBur侵攻の準備を進められれば西欧の覇者にはなれたかもしれない。仏が英伊の深くまで踏み込み戻すのに迷うタイミングが大事で、土が墺の領土を食って大きくなるここだからこそのタイミングだ。逆に言えば、土はこの先独をパートナーと考えるのならば、歩調を少し合わせにいかねばならなかったのではと思う。

 

◯1904秋

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伊の滅亡へのカウントダウンが進む。伊が居なくなることは当然隣接する3国の拡大を意味する。仏も防衛としてだろうが、Burに移動するなど独仏間もキナ臭くなってきた。先期の事もあり、独の軍は一手間に合わない。独にとっては英仏を蹴散らす手立てが無くなってきた。

 

◯1904冬

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土の3増設が目立つ。制覇の夢を見られる国が少なくなってきた。ここで、独仏どちらを育てるかを、土は本当は選ばなければならなくなったのでは無いだろうか。前もって手を打てるのがディプロマシーではあるが、かと言って先見の明というのはやはり難しいところだ。仏が2増したのだから、もはや土は独を切ってMun・Berを狙いに行く方がよかったのかも知れない。

 

◯1905春

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西欧三国が全面戦争に突入。その上で英伊の領土を確保するための動きが活発になってきた。土は悠々と領土を取れば良い…訳では無い。裏でずっと動き続け、独仏の動向をコントロールし続けなければならない。これがディプロマシーの大変なところで、勝者こそが常に考え、盤面の行く末を見続けなければならない。また時には劣勢にならねばならない。他国に制覇を諦めさせないために。

 

◯1905秋

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土の食い荒らしが続く。西欧は先期あたりからGSLを考え始めなければならないだろう。という事は、英なら生き残れるかも知れないが、墺伊は持たない。墺伊独ははっきり言って戦争している場合では無いと思うのだが、補給拠点の位置関係が悪く、外交上どうしようもなかったのかもしれない。独仏は膠着状態。英の切り取りが進行していく。

 

◯1905冬

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土の独走体制。ここまで行くとGSL突破するか他国を伸ばすかで悩むところだが…。後7拠点はちょっと遠いか。仏の増設によって独仏戦争の行く末はさらに遠のき、むしろ正面対決なら仏の方が海軍で勝てそうである。しかし仏海軍はGSL形成に使用せねばならないし、独仏戦争の陸路が狭いことを考えれば、大差はないがBre Fも有りだったかも知れない。

 

◯1906

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盤面の色が統一されていく。ある種の予定調和であり、かつ収束点である。もう点Pはほとんど動かないのだ。

 

◯1907

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ディプロマシーから外交が抜ければ、そこにあるのは行軍だけである。もう余地も無いだろう。後はGSLを突破できるかどうかだけだ。

 

◯1908

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終戦

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土がジブラルタル海峡とMun・Berを抜けられず、進撃はここで終わった。一時の平和が訪れた。

 

◯総評

1902で前提ができ、1904で決定的になったと思う。

各国の感想は下記。

英:途中で言及しましたが対独反転がもう少し遅ければ未来も違ったのかなと思いました。最後生き残れるかと思いましたが、独仏の方針からか生き残らせては貰えませんでしたね…でもよく粘ったと思います。

独:土の甘言に乗ったからかは不明ですが、東欧に手を出し過ぎて仏の伸長を許してしまったのが厳しかったのかなと思います。いつ攻撃すべきかの判断は難しいですよね。ある程度墺伊に土を抑えさせる判断も必要だったのかも?序盤の判断が良くて強く育ったのかなと思います。

仏:序盤は守勢でしたが、露の滅亡まで独を抑えられない形にしてしまったのは、最初の増設では無いかと思います。が、対称国無しで良く粘り成長したと思います。やはり仏の地力は高いですね。

露:伊仏を宥める手段が有ればいいのですが、露に選択肢はそんなに無いのですよね。墺と和解できなかったのと、伊の反攻が痛手でしたね。

土:行軍判断はとても良いですが、ご本人が話されている通りパートナー国を育てられなかった、あるいは育つまで待てなかったので、制覇まではできませんでしたね。それでも優秀な結果だと思います。何度かやってれば制覇も出そうかな?と思います(制覇したことが無い人が言う言葉ではない)。

伊:墺仏からヘイトを買ってしまったのか、包囲されてしまいましたね。特に墺と和解できなかった事は、この結末に大きく影響しました。成長を狙うべきか生存を狙うべきか、動きの遅い伊は特に早めの判断が求められますね。

 

まあ好き勝手書きましたが、プレイしてない人の言葉なぞ適当に流していただければと思います。

これを読んで「興味深い」「参考になる」などともし思っていただけたらうれしいです。

プレイヤーの皆様、本当にお疲れ様でした。

次の制覇の夢が叶うことを祈ります。

ボードゲーム雑記:ワイナリーの四季

「ワインを作って出荷するゲーム」

と言われれば、これをプレイする前の自分はどんなものを想像しただろうか。多分、ブドウカードを集めてワインにし、出荷する程度のステップ数だっただろう。

 

だが「ワイナリーの四季」は違う。

金策をして、

②労働者を募り、

③ブドウの樹を育てるのに必要な設備を建て、

④ブドウの樹を植え、

⑤ブドウを収穫し、

ワインセラーを拡張し、

⑦ワインを醸造し、

⑧ようやく出荷できる。

 

②、⑥辺りは「必要に応じて」という側面はあるものの、大概これらは必須なので、最初からだとおおよそ上記の8ステップかかる計算になる。

次からは①②③④⑥辺りがスキップされかなりスムーズになるが、その頃には⑤⑦⑧のアクションは混み合っている。ワインを作るというテーマもそうだが、プレイの上ではこのゲーム性が面白い。

 

基本的にはワーカープレイスメントであり、先に労働者コマを置くのはもちろん大事だが、さらにボーナスのマスがある故に、最初の手番というのはかなり大事である。このボーナスはおおよそ1.5〜2倍の価値を持つものが多く、初手でお釣りが来る場合もある。後ろの手番は自身のやりたい行動が他プレイヤーと被らないかどうか、もしくはそれは必要なボーナスであるかどうか考え、計画性を持って選択したい。

 

他、ゲームのコツという意味では、夏/冬の訪問者カードに目を向けたい。訪問者カードは非常に多くの種類があり、強弱様々であるが、多くのカードは「その季節の他のアクションを代替する」効果が多い。また、最初や最後の方でしか使えない限定的な効果の場合には、代わりとなるような効果が付いている場合が多い。「植樹できるカードで、条件を満たして植樹するとポイントが入る」とか。もしくは、そもそもその季節が暇になる時に使えるカードもある。例えば、夏には金⇄勝利点の交換カードがある。序盤は金策に使用し、終盤は勝利点稼ぎに使える。冬に建築が行えるカードなんかも有用だ。

 

少し、早期建設でとても有利になる建物「宿泊施設」について触れておくと、夏/冬の訪問者カードが多く拾えるようになるが、逆に言ってカード使用マスに多く止まる事になる。他プレイヤーが宿泊施設を初期に建設するならば、その4リラ・2、3手分で早期出荷できれば同等以上が取れるかもしれない。元々このゲームはやはり運ゲー部分も多いので一概には言えないだろうが。

 

ゲームをプレイしていくと分かる事だが、案外「1章利点」が馬鹿にできないので、金策などで勝利点をマイナスするのはよく考えたほうが良い。そういう意味では畑の売買のボーナスマスや建物「風車小屋」「試飲室」も有効だ。特に中盤辺りからワーカーが余るようなら、視野に入れておいた方が良い。安い出荷では2勝利点程度なので、終盤にそれを出荷するよりも多く稼げるだろう。

 

書く気になったので書いてみた。

また他のボドゲでも気が向いたら適当につらつら書くかもしれない。

 

それでは、良きワイン作りライフと、良きボドゲライフを!

複数国家戦略③

第①、②会では紹介していない中で、メジャーなものを順次紹介していきます。このくらいになってくると有名度は同等くらいのような。

 

⑦墺土同盟

伊露挟撃を嫌う国同士で組む同盟。陸海分業による土の対伊と墺の対露が基本。ただし土側が墺と同等くらいの拠点数だと、土の先見の明または良心によって同盟が続くケースもあるほど、墺の立場というのは危うい。墺は攻防の多くを土に支援してもらわないと侵攻が難しく、また土については墺の僅か1海軍を借り受けて対伊を敢行するのがセオリー。バルカンギャンビットの存在から初年度はGreを墺領としても良いだろうが、02年以降はバルカンは移動経路から考えてBul・Greを土領、Ser・Rumを墺領としつつ墺側に拠点数の配慮がある(つまり墺の方が拠点数が多い)と長続きしやすいだろう。墺海軍は最終的にはAdrに入るのが(Ven墺領も相まって)安定そうではある。2海軍目が許されるかどうか、あるいはいつなら許されるかは土と要相談である。逆に土側は海軍を中心に増設していく。陸軍を増設するにしても、増設したそばから輸送で押し出していかないと墺の裏切りに遭うだろう。Greまで移動しておいてIon経由でApuに行くなどが考えやすい。ただ陸軍の移動ルートとしてバルカン南部を使うと、墺の特にSerなどを脅かしてしまうため、なるべくバルカン半島内部の陸軍を減らすのが墺との同盟のコツ(譲歩ポイント)と言える。海軍を押し出せたのなら、後は攻めるのみ…としやすくなるだろう。墺土同盟は比較的土の裏切りは少ないように思う。というのは土側は裏切られても固く崩れにくい所があるのと、東西GSLを越える手段が乏しいため早いうちに越えておきたいという点があるから。…という点に裏をかくこともあるだろうので一概には言えないのだが。逆に墺側は土に相対するのは自国だけになるので、ちゃんと拠点数の融通が利かないなら簡単に裏切るだろう。

尚、墺が対伊・土が対露でも組めるが、その場合墺が海軍を作り土が陸軍を作っていく。土はより固くなりやすいので、この組み方をするなら墺側に、より拠点数の譲歩が必要かもしれない。しかし、墺が海軍数で土を上回れるなら土の背後を取れるかも?拠点数も有ればタイマンで土に勝てるかもしれない。一考の価値はあるだろう。考えてみて欲しい(丸投げ)。

墺土同盟への反応は、英は北欧の露と海軍国の伊の衰退をある程度歓迎するだろう。独については、歓迎する場合もあれば、対仏後伊と対英したい独なら伊の衰退を嫌がるだろうので、独土挟撃なんてのもあるかもしれない。仏は、伊が対仏する余裕が消えて一安心であるが、露の生存を考えればある程度で墺土どちらかとの組み直しを望むだろう。

 

⑧アシカ作戦(独仏露)

いわゆる対英包囲の一環で、速攻の部類に入る。全力全開で行うなら仏はピカルディオープニング(Par-Pic、Mar-Spa)のBre-Eng版、独はブリッツクリーグ・オランダバリエーション、露はスクイッドが有力択になる。この後Eng侵入が成ったなら、Hol(or Den)-Nth、Engがその支援となる。なので英が北方オープニングを選択したなら、英はNth防衛かNwy取得かどちらかを選ぶ形になるだろう。英が無理に妨害に手を出そうものなら増設0かつNth失陥の憂き目に合う。独がデンマークバリエーションに変えると、独のみ対英の姿勢を示さない初手となり、信用は得づらいが外交面は一時的に有利に立てるだろう。潰しきるのが難しい英を速攻で潰せる選択肢であるが、露のStpシステムがまず難しい。次いで、仏独が息を合わせて行軍できるかという問題になる。特に仏側はギャンブルするほど防御力が低下する。初手対仏包囲が多い現在の環境だと、踏み切るには相当の覚悟が必要かもしれない。しかし仏目線では独を対英させるだけで大きなメリットがある。独が乗り気でも中々難しい判断となるだろう。ジャガーノート程とは言わないが、露が飲む場合アシカ作戦は悩ましい選択肢となる。初年度を乗り越え独がNth侵入を果たすと、今度は独が不安になりやすい。Nthに侵入したため英と組み直しは余程でない限りできない。また、露が予定どおりStp北岸に海軍(または陸軍)を増設したとしても、Swe-Nwyとしてバルト海側から退きSweを譲渡してくれるかは不明瞭だし、仏がEng-IriなどからLvp取得が早いと露仏挟撃待った無しになるからである。仏の対英での取り分はLvp(仏6-独8-露(北軍)3となる計算の場合)となりやすく、英がNthにこだわる程Lvpは隙だらけになり仏に取られやすい。このため独はLon取得を急がねばならず、できるなら仏Engに仕事(Walへの輸送、Nth維持支援、Lon攻め支援等々)を与えて止めておきたいところ。あるいは、初年度仏1増に抑えさせるのも1手だろう。しかし仏露も独のLon・Swe取得が早ければ対仏・対露されやすいのは分かっている話なので、成立後の特に独の外交は非常にシビアなものとなるだろう。

ターゲットになる英の対称国の墺は厳しいが、露がStpシステムのため対露は容易であるので一長一短ある。初手対土だと厳しいかもしれない。土は対墺しない露とは組めないので、墺を露にけしかける外交になるだろう。伊としては仏は伸びやすく露の南軍が衰退しやすいので厳しい。墺を対土に向けられれば露の南軍は生きて伊も伸びられるので、それを狙いながら、墺が対露するようなら陸軍で押さえ込みにかかる必要があるだろう。対英完遂後の独仏戦争に参加して南仏を頂くのもアリではあるが、その後独に勝てるかどうかは不利と言えるだろう。

 

⑨対土包囲(露墺伊)

対仏包囲程ではないが、比較的初年度から組まれやすい。若干、現環境は対墺包囲にシフトしていっている気もするが。独が墺の早期滅亡を望まないほど、三帝同盟やSwe SOの権利にて露の対墺を牽制するため露墺間が不仲にならない。すると選択肢として露は対土になる。伊は対土包囲が組まれるなら、墺の対露を警戒しつつ土に向かうのは有力択となる。墺としては、初手から墺土同盟を組めたとしても陸路は露伊に塞がれ、成長は厳しくなりやすい。また伊土戦争は墺の生存戦略として重要となる。という辺りで、対土包囲は組まれやすいと思われる。拠点配分として露Rum・Ank、伊Tun・Gre・Smy、墺Ser・Bul・Con辺りが考えられる。完遂後の露伊挟撃があり得るためその譲歩としてGreかSmy墺領もありだろうし、Rumがある方がバルカンが安定するためCon露領Rum墺領も良いだろう。だが土本土を攻める前後に墺が対露反転することが多いため、この拠点配分は夢物語になりがち。ただし拠点配分の話をしないのも今後の同盟を考えていない事になるので、配分案は覚えるなり考えるなりしておこう。墺は露伊挟撃が見えているため、対伊や特に対露反転しがち。露は陸軍国なので、墺陸軍で攻めやすいのもポイントだろう。同盟を続けるには墺露間でGal SO、場合によっては2軍SOなどで陸軍を余らせないようにした方が長続きしそうである。それでも裏切りは起こり得るだろうが。

独にとっては微妙だが土が滅亡しても伊が対称国に成り代われるのでそこまで痛手という程ではないし、土が生きて墺が反転しやすいのでBlaに侵入されたなどでなければそこそこ生き残りやすいだろうのであまり問題にならなかったりする。仏としては伊の矛先を土が受けてくれて露も多数派に入れて満足、英としても序盤に墺が安定するという事で受け入れられる。なので土としては防衛して耐えながら反撃のチャンスを伺い、墺の反転を待って墺土同盟に以降などが有力択。西欧は情報収集しておき土が役に立つことを地味にアピールしていくなど、粘り強い行軍と外交が求められるだろう。あまり対称国の独をアテにもできない事も多いので、行軍や土地勘でカバーしていく必要がありそうである。

 

次回はキーレパントなど、まだまだある有名な同盟について書いていきます。

複数国家戦略②

第二回は、端国の同盟を中心にお話ししたいと思います。端国同士は何故組みづらいのか、という大元の理由に触れるわけではありませんが、組んだらどうなるのか、というのは闇雲に同盟しない為にも知っておくべき情報だと思います。

 

ジャガーノート

露土同盟で対墺速攻するジャガーノートは、色々案が考えられているが、裏切りがどのパターンにせよ簡単であり、かつ裏切りのインパクト(裏切られた際のダメージ)も大きいので、実行されづらいという背景がある。強力であるが、外交面でも裏切り面でも不安があるというのが前提であり、そこを露土両国が覚悟して踏み切る必要がある。尚、各パターンによって裏切りやすさもダメージも変わってくる。

(1)通常版ジャガーノート

露海軍をSevに置いたままにする、あるいは墺のBud-Rum SO狙いで動かすなど、Blaに行かない事になる。また土のAnk海軍はConから地中海へ抜けようとする。露土どちらもBlaに行かないことからどちらからも裏切りが可能である。裏切った側が単純にBlaに入る事になるが、土がロシアンアタック選択となると露のSevが脅かされる。露側の侵入となれば、本土防衛を考えると易々とは土軍を動かせなくなり、露がターキッシュアタック選択なら陸軍のSev-Arm侵入もあり得て非常に危険。尚、初手以降は基本的に土は黒海側に海軍を作る意味が薄い(ジャガーノートで折角海軍を対伊に向けられたのに軍の無駄が生じる)ので、比較的露側が裏切りやすいと思われる。

(2)Arm SO版

Arm SOであれば、露はSev-Arm、土はSmy-ArmでAnk-Conが実現できる。この時露が裏切った場合はターキッシュアタックとなり土陸軍がArmに入り込むがSev陸軍が防衛に使えるので結局露優位、ただし露側も通常版より若干ではあるが簡単にはSev陸軍を動かせない。土が裏切りならSmy-ArmでSOしながらBlaに侵入でき、この場合は陸軍は対露できず、露側の大きなダメージとはなりにくい。どちらも通常版より比較的マシなダメージで済むが、あくまでマシレベル。初手以降SOを続けるなら、01秋にSev海軍がRumへの支援を出せなくなったり、土が陸軍をバルカンに揚げづらくなるのが通常版に比べたデメリットか。

(3)ブラックシー・エクスチェンジ

露がサザンディフェンスでSev-Blaでありそれを通す形。対墺偽装ならターキッシュアタックだがGal不可侵を許すのはジャガーノートとは言えない。つまり露の裏切りは基本ターキッシュアタックとなる。土側の裏切りはBla SOで行われる。土側は裏切ってもBla SOとArm侵入が限界であり厳しく、露側は通常版と同じ形なので初手だけなら露優位のジャガーノートと呼べる。また、成立後は露海軍と土陸軍が交換されたまま双方残り続けるので、どちらからも裏切りは成立しやすい。逆に言えば、それだけ信用が続く間柄とも取れるが。

(4)スリングショット・ジャガーノート

この場合、露海軍はSev-Armとし土海軍がBlaに入れる。ただし土海軍もBlaに入らなくても成立はする。その場合01秋にAnk S Smy-ArmやAnk S Syr-Armとなるだろう。初手Ank-Blaのケース(パスティス定石など)の場合は、露側が裏切ってもBla SO、土側の裏切りはSevやRum急襲だが01秋に露Arm-BlaやArm-Ank(この場合は土の初手Smy-Ank)とする約束なら土側は裏切りに動かしにくい。ただし露側も裏切りにくく、初手裏切りはBla SO、01秋の裏切りはBlaを取られただけと中々裏切り自体は発生しにくい。露陸軍のGal侵入の様子を見てから土の動きも決める事ができ、案外安定するように思われる。が、裏切りでなくとも土海軍がBlaに入ってしまうので、露側の負担は常にある。それと土海軍を露海軍の処理に使う為地中海に出すのが遅れる辺りがデメリットとなっている。裏切り自体はBlaを取れる土側がやはり有利ではある。初手でBlaに侵入しないケース(Ank H)なら露側の裏切りも容易。また思いつきだが土の初手をAnk-Con、Con-Smy、Smy-Ank(or Syr)とすれば地中海進出が早まるが、今度はBul進出が遅れバルカンへの圧力が下がるのでこれもジャガーノートとは言いにくい。成立のしやすさが売りだが速度が遅く結果として旨味も少ないのがスリングショット形のデメリットと言える。中盤以降土側からは裏切りやすいが、成長が早ければ土の裏切りを見てGSLは容易に組めるだろうという意味では土は裏切りづらい…という考え方もあるかもしれない(西欧の様子に依るだろう)。何にせよ露土衝突の最たる原因である露海軍が消え、露陸軍となり墺への攻撃力が増すので、裏切りは比較的少ないかと思われる。しかし進軍の遅さは他国の対応時間ができるということでもあり、無視できない要素である。

ジャガーノートに対する各国の反応は以下の通り。

独…墺滅亡後、特に露陸軍の脅威にさらされるためジャガーノートを止めたい。Swe SOにて侵攻を遅らせられるが、対英でKie-HolとしているとSO出来なくなる。対露しようとすると仏の対独で陸軍を割かれるのでまずは北欧から抑える形が多い。対称国のため土の裏切りを誘発できる可能性がそれなりに高い方の国。

英…独と組んだ対露にて侵攻を遅らせられるが、内陸まで止めに行くには北欧へ輸送するしかない。ヨークシャーオープニングの場合北欧への輸送は1増に留まってしまう(その分、イースタンプッシュは可能である)。ウェールズオープニングなどの場合によっては対仏に努めて英独の背中を狙う仏からの守りに専念し、独陸軍を対露に向かわせた方が対称国の墺を生き残らせられるかもしれない。

墺…当然露土両国の脅威に晒されるため、必死で行軍と外交を考える必要があるだろう。最初の外交から違和感に敏感になっておく必要がある。

伊…ジャガーノート側に付くのか防衛側に付くのか微妙な国。対墺後露土戦争を誘発できるのなら対墺しても良いが、露がどちらに付くか分からないとギャンブルになる。露の南軍を対称国とするため、露土離間も有力な国。墺海軍と対土防衛する場合にはAlbやGreなどから墺陸軍への支援要請もあり得る。初年度でジャガーノートを察知しており防衛目的ならキーレパント要請もアリだろう。

仏…どちらかというとジャガーノート側に付きやすい。ただし仏はこの場合近隣に同盟国を持ちえないので、露が北側に戦力を割けなければ成長も難しい。成長速度で負けそうなら露土離間も一考の余地があるだろう。ジャガーノートが止められた後、露が北側に戦線復帰できれば良いが、弱い露の北軍が英独同盟に耐える事は難しい。

という状況になりやすいので、ジャガーノートを実効する場合は各国の対応をよく考えて裏をかける速攻としたいところである。尚、拠点分割については露は北軍を持つため、各プレイヤー毎、あるいは状況ごとに判断が変わってくるので記載しない。

 

⑤スチームローラー(略称:SR)

SRは英仏同盟の一環であるが、ジャガーノートほど決まったパターンというものが存在しない。成立に苦労するという点ではジャガーノートと同じである。止める国の数が4カ国から3カ国に減っており少し止めづらいのはポイントか。ターゲットになる独にとっては大問題であり、東欧にとっても問題である点はジャガーノートと変わりはない。増設面は対独対伊を担当する仏側に色をつける形で、仏は陸軍多目(対伊用の海軍も必要)、英も少し陸軍を作り北欧へ押し出していく。

(1)通常版

Eng不可侵のまま侵攻する。仏はマジノオープニングなどでBur侵入からBelを睨みつつ前進、英は北方オープニング(ヨークシャーよりは仏を疑わない事を示すエディンバラを個人的に推奨)として開始する。対独対露または対独対伊を同時にやるか、対独を中心に行うかは難しいところだが、力を合わせるという意味で対独を中心に侵攻する方が素早く動けるだろう。英陸軍をBelにやるかNwyにやるかは考え所である。独領を取った方が侵攻は早いが後からくる仏陸軍が詰まりやすい上、拠点調整で行軍が忙しくなる。また北欧攻めも英Nth海軍が忙しすぎて思いの外詰まりやすい。行軍を有利にする外交として、英仏露の対独包囲で最初話しているなら露には奇襲が通る可能性が一応はある。また、01春に英は対露、仏は対独と見えれば独が仏露挟撃を嫌い親英のSwe SOをしてくれる可能性が十分ある。英側の行軍面ではBar・Ska・Hel侵入など色々検討できるが、英仏の行軍が思ったようにいかない事も多いので注意が必要となる。

(2)Hol SO版

英の1増を捨てるなら、Lon-Nth-HolとするとSOが可能。もちろん独にスカされれば取れるだろうが、まず無理だろう。英側は初手北方オープニングであり、ほとんど対独を明かす必要はないが仏はBurに入るなど対独を明かす必要がある。しかも、仏が対独していくにつれ英は仏の背中を刺せる位置になってくるので、仏側の方が軍が必要である。この2つの問題点を解決するため、英が01秋にHol SOにて独の増設を抑え対独を示し、仏に拠点数上の譲歩を行うのである。ただしこの場合は逆に英側は仏露の同盟がきちんと切れるかどうかを信じなければならない点が、通常版同様英の最大の不安のまま残るだろう。

(3)ヘイ・ブレスト・スチームローラー

正式に上記の名前がある訳では無い。ヘイ・ブレストとは、仏のBreを英領にすることで仏の英側海軍増設を止めた英仏同盟の事を指す。ただしSRに利用するならBreを英に譲渡するだけ…というのは英側が過剰に有利という話になってしまう。そこで、個人的にはBre英領・Lvp仏領にする案を挙げておく。Bre英領はすぐに成るがLvp仏領は03年などになるので、少し長い目で同盟できないと厳しい。しかし裏切りの増設拠点となるBreとLvpの交換が上手くいけばお互いに裏切りにくくSRを進行しやすくなるだろう。もちろん、反転を計画しているなら困るだろう提案である。(ヘイ・ブレストはキーレパントを元に考案されており、「キー」の代わりに「ヘイ」と名付けたのだが、「キー」はキーレパント考案者の人名であり鍵のことでは無いので、挨拶の「ヘイ(Hey)」は意味合いが合っていない…)

どのSRでも、敵対する伊露独は嫌う。この中で最も有力な裏切りを誘う外交ができるのは仏の対称国たる露である。伊独は難しいので、行軍にもかなりの工夫をして防衛しつつ粘り強く外交が必要になる。墺土は仏の対伊や英の対露があり比較的許容しやすい。特に墺はSRを見たなら墺土英仏同盟の結成を画策できるだろう。しかも墺は対称国の英の裏切りに比較的寄与しやすく、また仏とも対称国である露程では無いが仲良くはしやすい。SRの裏に墺の計画がある…なんて事も、墺独間が思いの外不仲だとあるかもしれない。

 

⑥英独同盟

対仏包囲から伊が対仏ではなく対墺または対土を選択したパターンで、よく見かけるパターンの一つ。ただし実態は変わり、伊が参加するものに対して特に独側の裏切りを誘いやすい。対仏完遂時に独のみでの対英が厳しい(無理では無い)のが理由となる。露や伊が対英に参加できる状況ほど、裏切りは先延ばしになるかも知れない。同盟を続けるには英は独の3海軍目をどこかで許容しないといけないだろうが、その判断は非常に難しいだろう。尚、仏領の取り分は対仏包囲時の伊の取り分だったSpa・Marを両方独領とするかSpaは英領として分け合うか、くらいが選択肢として有力だろう。あまりそのまま完遂まで行くとは思いづらいが、しかし先の事を考えておかないのは外交面で裏切りの発覚に繋がりやすいので話しておく事を推奨する。対露の可能性と伊の対仏で軍が割かれる可能性が残るという点、及び対称国が生き残りやすい点で墺土には比較的歓迎されるだろう。伊にとってはどうかというと、盤面及び国家間の枠組みの考え方に依るところが大きく人によって良し悪しは大きく変わるだろう。

 

端国の同盟として有名な2つ(ジャガーノート、スチームローラー)と、比較的序盤に多い英独同盟について挙げました。有名どころはまだまだ残ってますので、書くのに時間がかかりそうですね…。ではまた次回。

複数国家戦略①

これからは考えたことや思いついたことをつらつらと書いていきます。各国にとって何が良くて何が悪くて、そしてその上でどうすれば裏をかけるのか…そういったことを考えるきっかけになればと思います。

自分が書くことは、あくまで自分の考え方での盤面の見方であったりディプロマシーのやり方であり、汎用的かと言われると分かりません。自分にとってディプロマシープレイ時には汎用でも、他人にとっては汎用ではない、という意味です。なので参考程度に読んでみてくださいませ。

 

はじめに:複数国家戦略とは

まずはこの記事の内容について触れておく。先に例を挙げる。ジャガーノートは強力だが、英独墺土が同盟し、かつ仏が英独伊の背中を突く気が無いのなら失敗と言える。例え英伊が対露・対土の力がそこまで出せないからといって、4カ国対2カ国で勝てる道理はほぼ無いからである。動き出しの差、行軍力の差によって露土側が勝てることはゼロでは無いが、それでも外交的には失敗と見て良いだろう。ではジャガーノートはどのような盤面ならより効率的に利用できるのだろうか?スチームローラーなら?秋の祭典なら?そういった各同盟における利点・問題点を洗い出していく、というのがこの記事の趣旨である。

各国の盤面事情についてはこれまでの記事で述べているので、もっと盤面全体的な視点を持つ…というのが大きな目的と言える。

 

①中央三国同盟(独墺伊)

現行ディプロマシー中、初手で最も話の上がる同盟である。基本的な考え方は「壁を持たない国同士、お互い侵攻しないことでお互いの領土を壁として背を預ける」というもの。ただし伊は第4補給地のTunは盤面端だし、スイスも近い。また独は独でスイスに隣接している。スイスはマップ上盤面端には見えないが、スイスも盤面端と同じく通行不可の領域であると考えれば、スイスに隣接することは柱のような細い壁を持っていることと同義となる。つまり、本当の意味で壁を持たないのは墺だけとなる。ただし、スイスはやはり小さいので、独はやはり隣接国が多くスイスには頼りきれない。伊については、陸海2軍ずつくらいで結構な防御力を持つことが可能であり、壁の恩恵は十分にあると言える。

そのため、中央三国同盟の枠組みというのは、現状その実質的な意味合いは変化している。墺独間は、お互い背を預けて壁を作るという本来の意味で変わりはない。伊独間は、そもそも侵攻ルートがTyrくらいしかなく(Bohに出れば違うが)、そのため敵国となりにくい。対仏で協力できる事もあって友好的である。しかし墺伊間は、どちらかというと伊側からの一方的な敵対関係にある。墺側からは攻めづらいが、敵国となりやすい事に変わりはない。よってこの同盟が成立するには、墺伊関係の友好化を望む国が主体となって交渉を行う必要がある。墺は伊の対墺を嫌う。これは直接的で分かりやすい。伊が墺伊友好関係を望むケースというのは、例えば伊の盤面戦略から言って対墺よりも対土や対仏の方が有力と考えているケースである。独が墺伊友好関係を望むケースというのは、(1)伊の対墺が墺の早期滅亡を招き東欧の進行が早まることで、独の西欧侵攻が間に合わなくなる事を忌避している場合や、(2)墺伊戦争が露の拡大やジャガーノートなどの引き金となる事を嫌う場合、が考えられる。

独墺伊の三国は、当然ながら全て全く同じ中央国では無いので、上記の利点が欠けたならば中央三国同盟は自然に瓦解する。例えば伊の思惑が元々対墺なら無意味だし、墺独どちらかが中央を奇襲して制覇する思考を持つならばもとより壁の思想も関係ない。中央三国同盟がその交渉のテーブルに乗るというのは、この思想に対する意思の確認と、それに反する国家があるなら他2国からその譲歩を得るかどうかを話し合うということである。現行、墺独間は流石に序盤の戦争はほぼなく、また独伊間は尚のことと考えるなら、伊の対墺のみがこの枠組みの懸念である。これを嫌うなら、墺独から伊に対価を出すのが筋であると言える。と言っても、情報の融通や伊の対土対仏協力が引き出せる関の山であるので、形骸化も止む無し、と言えるのかもしれない。

この枠組みの成立自体は、伊の対土対仏の確率が少し上がる程度のものであり、他国にさほど影響を与えない、というのも形骸化の実例と考えられる。

 

②三帝同盟(独墺露)

ディプロマシー中の3つの帝国の同盟のためこう呼ばれる。中央三国同盟よりも枠組みについての会話が減ってきた印象のある同盟思想である。この3国はディプロマシー中の3大陸軍国でもあり、そのためWar近辺で陸軍の衝突を起こしやすい。それは他国の利益となるので、陸軍国同士だが仲良くしましょう…というのが大元と思われる。実態としては露の拡大抑制の意味があり、対土対英に制限をかけている。墺に対しても対土という制約になるし、独にとっても対英とは言わずとも対露はできない、となる。

ただしこの同盟が最も有効に機能するのは1901年度中の話となる。というのは、三帝同盟に使われる交渉カードの中で最も基本的なものは独の持つSwe SOの権利だからである。露としては少なくとも01春に親墺親独を見せておかないと、Sweを貰えないという事になる。墺に切れるような有効な交渉カードは無いので、独が露墺戦争、特に露の対墺を嫌う場合に、この枠組みが成立し得る。露がSweを捨てる場合、あるいは墺独が元々対露思考だったりするとすぐ破綻するが。01春からの露土対墺と言えばジャガーノートがあるので、それを嫌ってこの同盟の話をする事もある。状況が許すなら、その後も三帝同盟が続くケースは稀にある。

尚、当然だが01春からの同盟選択肢が減る土にとっては痛手であり、逆に言えば成立しなければ墺にとって痛手になり得る。英にとって成立時露のStpシステムの可能性が上がり少し危険になる。仏にとっては対英選択が少ししやすくなるだろうし、伊は対土なら同盟を組みやすいかもしれない(ただし、結局Swe SOで瓦解するのは01秋で、伊が対土できるのは02以降なのがネックである)。

 

③対仏包囲(英独伊)

この同盟は比較的序盤組まれやすい同盟であり、逆にそれが仏のよくある序盤情勢になりがちなので、仏はよくよく警戒せねばならない。包囲される理由として、仏は勝率的には高い国であるからというのもあるが、もう少し別の側面が多いように思う。一つには、仏の補給拠点がイベリア半島であり、仏の後ろ側にあり他国は初年度誰も取得できない専用の補給拠点である事が挙げられるだろう。初年度どうしてもこれを取りに行く仏は、その序盤こそ最も隙ができ攻めやすいと言える。次に、墺土外交模様があるだろう。墺も土も伊の攻撃を受けたくはない。なので伊は西に行って欲しいが、その場合墺土の対称国である英独に対仏包囲を依頼する形になる。英独両国が呑めば、伊は簡単に西に行けるようになるだろう。ちなみに露は伊の対仏に反対するだろうが、少なくとも初年度の範囲で制裁を加えるなどは難しい。後ほど協力時に非協力的にしたり裏切りを交えるのが関の山であり、またGSLを越えるためと後で言われれば責めるのも難しくなるだろう。第三に独については、中央三国同盟の対墺しない対価として対仏となるケースもあるし、そもそも伊墺戦争(墺の早期衰退)、伊土戦争(独の友好国どうしの戦争)を望まない結果、独自ら伊を西に引っ張るべく動くというのもあり得る。英も対称国の墺の保護のため伊の対墺は望まない(対土は許すと思うが)事が多いように思う。これらの理由から選択されやすいが、仏の防衛が巧ければ時間稼ぎができ、また英独伊全て全力の対仏かどうかも場合によりけりなので、そこに崩しのポイントが出来ることも多いだろう。初手で選択された以降は、あまり綺麗に足並みが揃わないし、各国の思惑もまた変わってくるので、全力対仏というのは減ってくる所だろう。

 

今回は比較的有名でかつ選ばれやすい同盟について解説しました。今後段々とマイナーになって行きますが、3つずつくらいで、参考になる程度の情報が書けていけると良いかなと思っています。

ではでは、また次回に。

各国解説⑦トルコ

最後はトルコです。自分としては最も苦手ですね…。

 

1.概要

アナトリア半島を本土とする、東欧の国家。陸路が2つの海で分断されかかっており、防衛には有利に働くが攻め込むルートにも難儀する。攻防を成立させるために、ある程度海軍が必要となる。一度拡大してしまえば、囲まれても防衛は容易で、長い時間耐えられるので、その間に外交を通したり西欧側で事態が進行すればまた成長の目が出てくる。

コンスタンティノープルアンカラ黒海が分断しており、またその黒海は本土2拠点と土の第4補給地ブルガリアに隣接する。加えて、地中海側もエーゲ海が本土2拠点とブルガリアに隣接するため、この2海域の取得がとても重要となる。海域という観点では伊の領海であるイオニア海に隣接しており、そのため伊はマップ上遠く見えるが隣国である。しかし土は初期配置上地中海側に海軍を持たず、そのため最初は背中がガラ空きである。移動ルートの狭さから序盤の選択肢が少なく、結果序盤の外交カードが他国より少ない。しかし行軍力には強いものがあるので、そこで勝負していく。

 

2.周辺地域(重要度順)

黒海(Bla:土露)、アルメニア(Arm:土露)…露との緩衝地帯。Blaの重要度は接している本土数から言っても土の方が重要性が高い。露からの侵攻ルートを防ぎやすいアドバンテージをむざむざ渡す可能性が出てしまうため、安易には空白化も難しい。侵入された場合に02春前にCon海軍増設からのBla奪取も十分に視野に入る。もちろん、伊が地中海側(Aeg、Eas)に来ていると色々厳しくなるが。Armには陸軍に入られると厳しくなる。たまに露海軍がBla SOを躱してArmに入るのを見かけるが、Ankにしかアクセスできないためそこまで強くはない。

エーゲ海(Aeg:土)、東地中海(Eas:土)、シリア(Syr)…土の背後の領土。Eas自体に入られてもそこまで痛手では無いが、Syrに陸軍輸送や、特にAegに入られるとより厳しくなる。主に入ってくるのは伊であるが、伊が全力西進などで墺が対土の場合は墺が入ろうとする場合もある。Bluが取得できていない、あるいは1増設を陸軍にしたなどでなければ、墺伊連携がなければ入られづらいが、逆に入られれば滅亡を覚悟する必要がある。

ブルガリア(Blu:土)、ギリシャ(Gre:墺土伊)、ルーマニア(Rum:露墺土)、セルビア(Ser:墺)…土の第4補給地Bluと、第5補給地候補の数々。BulとConが1陸軍ずつしか通れないので、バルカン半島に兵を押し出すのに微妙に難儀する。初年度2増設あれば土にとってはかなりの成長速度と言えるが、周辺国の敵対心を煽る必要もないので、周囲の状況と相談して決めよう。ただし成長速度は西欧に負けたくはないので、そのあたり組む国としっかり打ち合わせしておく必要があるだろう。

 

3.各国との関係

英…対露で協力できるが、お互い対称国を挟んでおり遠すぎるため中々外交が通りにくい。お互いが端国なのも相まって、あまり大きくなられると妨害もできず困るのも一因か。英独を仲良くさせると、伊を西へ引っ張ってくれやすいので、親独を強く推すと伊土争わず済みやすい。

仏…お互い成長すれば対伊挟撃もできるのだが、その場合どちらも海軍で対伊することになり、その後の衝突は想像に難くない。また仏の対称国の露と土の関係によって外交の通りが変わる。ジャガーノートでも有効でいられる唯一の国なので、その場合対称国の独より仲良くなる場合もある。ただしやはりそのうち地中海で衝突しうることに変わりはない。

独…対称国。お互いが陸軍国/海軍国で住み分け可能なのはやはり相性かもしれない。ただしどちらも英墺ほど専門的では無いところも似通っている。土は外交面がとても乏しいので、特に東欧内での同盟関係については協力を仰ごう。大事な点として独にとって良い土でなければ、墺伊同盟などを独が推してしまうかもしれない。独の期待する土の方向性を聞いて、それに向かうようにしたい。独土間で上手く行かなさそうなら、ジャガーノートを選択するという考え方も可能である(が、ジャガーノートが成立するかは別の話である)。

伊…お互いに地中海に隣接する領海を持つ海軍国のため、マップ上だと隣り合っていないが敵対は非常にしやすい。しかも、初年度一度でもBla SOすれば地中海では一方的に伊側から侵攻が可能である。そのため最初は腰の低い外交となりやすい。だが墺伊間も摩擦が多いので、対墺で協力関係になる事もままある。Aegを守るために、地中海側に1海軍を置く権利くらいは外交で勝ち取っておきたい。

露…組む際にBlaで非常に悩む相手。ジャガーノートは土有利と言われたり露有利と言われたり、どちらも言われるくらいには均衡がとりやすいが、とにもかくにも最初の信用が難しい。Bla SOし続けながら同盟する道もあるが、Blaからの支援ができずあまり攻撃力が上がらない。伊が対墺に来ず、墺の行軍が上手いならば露土同盟でも弾かれてしまう。なんともジレンマの多い相手である。

墺…陸海分業で組める相手。ただし墺には伊も海軍国として選択肢にあるため、露より組んでくれるかというと分からない。土の対伊時は墺の協力無くしては地中海が進みづらいので、組まずして対伊は難しく、組めないならば組めるまで守って待つというのも選択肢だろう。その間に墺側が成長して安心できる状況になれば、土とも組んでくれるかもしれない。

 

4.初手戦術

ある程度は頻度順に記載

土は初手パターンが非常に乏しい

①ロシアンディフェンス

Con-Bul、Ank-Bla、Smy-Con

黒海を守りながら、陸軍を西へと押し出す。汎用的な初手であり、逆にこれ以外を選択しづらい。またGre取得など初年度2増設を狙いやすい初手でもある。対露・対墺・対伊どれにも派生ができる。(対伊時はConかSmyに海軍増設のこと)

②ロシアンアタック

Con-Bul、Ank-Bla、Smy-Arm

ロシアンディフェンスから、Smy軍の行き先をArmにしてSevを狙う。Blaに入れれば支援ができたり、また輸送でRumを急襲するなんて事も可能。Blaに入れない限りは2増設は難しい。

③ターキッシュ・ヘッジホッグ

Con-Bul、Ank-Con、Smy-Arm

ロシアンアタックから、海軍はBlaを取りに行かずConに行く。元々露の北方オープニングに対しBla周辺の拠点全てを狙うオープニングとして開発されたが、近年ではジャガーノート亜種のブラックシー・エクスチェンジに利用される。秋にCon-Aeg、Arm-Sev、露のBla-Conにより海軍を地中海へ押し出しながらSevとConを交換する。Sevを取得した土陸軍はまるで露陸軍のように、Conを取得した露海軍は土海軍のように扱い、露海軍は土海軍に続き地中海へ押し出していく。露土の信用が鍵となる。また、Arm SOで対墺する場合にも利用可能。

④ボスポラスオープニング

Con-Bul、Ank-Con、Smy-Ank

ターキッシュヘッジホッグからSmy-Ankに変更し露領には行かないようにする。Bla不可侵の通常版ジャガーノートで使える。

パスティス定石

Con-Bul、Ank-Bla、Smy H(or Smy-Ank)

スリングショット・ジャガーノート向けの行軍になる。その場合はArmに来た露海軍をSmy-ArmをBlaで支援して解体となる。ただし、土のBla入りを露が嫌う場合は、Ank Hとなるかもしれない(その場合、Ank海軍が地中海に出るのが1手遅れる)。ジャガーノートで無い場合は秋、Smy-Syrとするシリア定石に派生できる。状況を見てから海軍の増設位置を選択できるのがシリア定石の強み。

⑥ロシアの狂騒

Con H、Ank-Bla、Smy-Arm

ロシアンアタックよりも親墺な初手。Bulの侵入を遅らせて墺のSerやGreの取得率を高める。正直、そこまでする必要があるかは疑問だが、対土包囲で潰されるよりは…という選択肢。

 

5.増設方針

どこと組み、どこを攻めるかで増設は大きく変わってくるが、最初の増設は海軍にしたい。BlaとAegに船を浮かべておけば支援しやすいだけでなく、輸送により狭い陸路の進行ルートを多彩にできるし、一気に陸軍が移動できるようになる。土がBlaとAegを取得するというのは、一方的に支援や輸送が出せるという事で、このために初手海軍増設が推奨される。その後は墺土同盟で対伊を進めるなら海軍中心、墺土同盟で対露中心や伊土同盟などなら陸軍が中心となるだろう。ジャガーノート時など対墺は陸海をバランス良く増やすなど、組む相手から進行ルートを決めそれに合わせて増やそう。伊が土の海軍増設を1増さえも拒否するケースもあるが、それで伊土組むのは地中海側を全く防衛できず厳しい。スリングショット・ジャガーノートなどでBlaが空いてAegにしか船を浮かべなくて良いなどなら海軍増設無しもあり得るかもしれないが、そういう伊なら同盟相手としては諦めても良いかもしれない。

 

6.将来展望

GSLは英同様遠いため、どこで超えるかは考えておく必要がある。対称国である独が大きい場合は、Mun・Berは狙いにくくなる。この場合、露側のStp(厳しい)か仏側のMar・Spa(・Por)辺りが選択肢になるだろう。墺滅亡後で英が対称国に成り変わった場合などは、Mun・Berが選択肢に上がる。

基本、序盤は対土包囲(特に墺露伊)を避ければ良いが、仏と似て外交面での交渉力はそう強くはない。しかも初手の選択肢が少ないことが拍車をかける。外交をどれだけ頑張っても包囲になる可能性は低くない。包囲の可能性が高い場合は防御力の高い行軍(ロシアンディフェンスなど)を心がけ、西欧は動かし東欧を停滞させるなど、他国を焦らせて組み替えを図ると良い。ディプロマシーにおける防御は外交劣勢時非常に重要である。

対称国は独であるが、独にとって土は対露くらいしか協力できない、あるいは独の対仏時伊の西進を阻むので滅亡しても構わない、もしくは成長すると墺が滅亡しても止められず西欧より東欧の進行が早まってしまう…などと、なまじ独が東欧の墺伊とも仲が良いために、協力してくれない場合もある。独の協力を得たいならば、時に成長を遅らせたり、裏切りたくない場面で裏切るなど、独にとって理想の土を演じる必要もあるかもしれない。一応、一般的には独は土>伊>墺で考えてくれるだろうが、そうでないケースも多いということである。そうなった時こそ、ジャガーノート専守防衛の選択肢の選び時と言える。

同盟は墺土同盟、対墺包囲(露土伊)、ジャガーノート(露土)、伊土同盟辺りが選択肢ではあるが、どれもシビアになると思った方が良い。組んでくれるならなんでもアリくらいに幅広く考えておこう。でないと早期滅亡もあり得る。

墺土同盟…基本的には土が対伊して墺が対露する形になる。陸軍国同士と海軍国同士がぶつかり、それにお互いが協力する形である。土の協力は墺海軍やTri陸軍が、墺の協力はBla海軍やArm・Bul陸軍が中心となるだろう。拠点振り分けは墺がSer・Rum・Ven・露領など、土がBul・Gre・Tun・Napなどになる。墺は中央国なので、拠点数への配慮に注意が必要となる。また、伊領であるIon・Tysの突破には苦労するので、時間を稼がれぬよう注意。なるべくバルカン半島内の陸軍を減らしたほうが墺側が安心するので、墺と組むにはその辺りも配慮が必要な場合がある。輸送も上手く使って読み合いを有利に進めたい。組めそうだからといって初年度Greを取りに行くのは少し強欲であるだろう。(Serに2陸軍が隣接してしまう上、対露行軍を取れないため) もし、土が対露で墺が対伊なら、土は陸軍を増設できる。この場合は盤面端をより多く取得できるためさらに硬くなる。墺に海軍増設される危険もあるがよっぽど対伊より進みも早ければ強くなれるので、許されるならばありありな選択肢だろう。

対墺包囲(露土伊)…これの成立は怪しい。というのは、対墺完遂前後に露伊挟撃の危険性が高い。かといって土に特段多く拠点が貰える感じもなく、また長蛇陣のように細く長くなりがち。拠点割り振り案は、伊露の要請なども加味すれば土はBul・Ser・Budの6、伊はTun・Gre・Triの6、露南軍はRum・Vieで5などだろう。露Vieと土Rumを交換、また伊Greと土Serを交換できれば少し安定するが、海軍をその後の対仏対土のため増やしておきたい伊が海路のGreを渡すかどうかは非常に微妙である。姿勢だけ見せて完遂前に親墺反転もアリだが、その場合は墺に敵対されないよう拠点数の調整が急務になるだろう。土側有利のまま進められるとは思えない。もしくは伊露離間を外交で進めて完遂直前にどちらか一方を押し込んで拠点数有利を作っておくのが良いかもしれない。

ジャガーノート(露土)…ジャガーノートである必要は無いが、これで記載。ジャガーノートをすると独は親英対露に回りやすいので注意、対称国で大切にして欲しいなら上手く事(行軍)を運ぶか、対称国を仏などに乗り換えるしかない。ジャガーノートは基本形、ブラックシーエクスチェンジ、スリングショットの3種類が中心だが、どれもどちらか一方、あるいは両方に裏切りやすい要素があり、一筋縄では続かない。続けるにしても裏切るにしても、細やかな外交が求められる。基本形だと土Ank-Conに対し露Sev HをSev-Blaとされやすい。ブラックシーエクスチェンジは露Sev-Blaに土Smy-Armで取りに行ったらその後露Bla-Conを弾いたりArm-Sevが弾かれる、あるいは露にBlaに居座られたり、また初年度は乗り越えてもSev陸軍をMosに進めるとかCon海軍がBulを突いたりなど多くの裏切りパターンがある。スリングショットは土がBlaから地中海に軍を出さないケースが考えられる。初手を乗り越えれば良いわけでは無い、と心得よう。裏切りの怖いジャガーノートではなく露土同盟で行くなら、Blaは毎回合意SOでも構わない。スピードの低下は招くがジャガーノートより安定した同盟ができるだろう。

伊土同盟…お互いにあまり選びづらい選択肢。ではあるが、露のプレイヤーが信用できない場合などに、対墺包囲からの派生で選ぶこともあるだろう。基本的に地中海には1海軍が伊側にとって限度なため、最初の1増設以外はほぼ陸軍となるだろう。お互いに強くなってきたら地中海の2海軍目がひょっとして許されるかもしれないが、その場合常に2軍合意SOの約束などになるかもしれない。北に陸軍で進み、北欧に行けないとそのうち独領に行き当たる。こうなれば、組んでくれるかは別として英を対称国に切り替える他ない。

 

7.その他

とにかく「外交でなんとかする」が通じないので、行軍力が要求される。拡大しても防御を常に見据え、攻められる状況を待つ。動かざること山の如し…が時に強く求められる国。といっても外交が不要ではない。ちゃんと協力国を得ておくこと。防御時に協力してくれるようになる国が出てくるはずだ。

各国解説⑥オーストリア=ハンガリー

6ヵ国目は東欧の中央国。ラストスパートと行きたいですね。

 

1.概要

バルカン半島から北へ、東欧の非常に多くの補給拠点と隣接する火薬庫。それを抱える国がオーストリア=ハンガリー(ディプロマシーではオーハン、墺)。墺は英仏以外と隣接するが、伊とはまさに隣り合わせで気が抜けない上、補給拠点の取り分からずっと他国に囲まれっぱなしとなるため独以上の上級者向け国家である。

バルカンの補給地(Ser、Rum、Gre、Bul)にアクセスが良く、そこに干渉する力が強いのがメリットであり弱点でもある。外交を強気にすれば危険視して潰され、弱気にしても利用され潰される。海軍増設港がTriの一つしかなく、しかも伊本土のVenに接しており、易々とは海軍を増やせないことと、バルカン半島との位置関係から陸軍ばかりを増やして固めて運用することとなるだろう。独に近い成長速度や交渉力を持つものの、近いだけでどちらも独以下であり、そのプレイスタイルは異なってくる。マップ上不利をこれでもかと活用する必要のある、最難国と言われるだけはある国。

 

2.周辺地域(重要度順)

セルビア(Ser:墺)…墺の第4補給地であるが、状況にもよるが本土以上の価値がある。Serを含めて周囲6補給地にアクセスできる「東欧のNth」にあたる墺の力の源である。初年度で確実に取得したい拠点と言える。逆に言えば、失うとリカバリーには非常に苦労するので、常に注意を払う必要が出てくる。

ルーマニア(Rum:露墺土)、ブルガリア(Bul:土)…露土の第4・5補給地候補であるが、取得できる状況も大いにある。Serに隣接する2拠点であり、ここにいる他国軍が陸軍か海軍かは墺の安全性に直結する。

ギリシャ(Gre:墺土伊)…墺海軍で取得できる空白補給地。隣接するIonは伊の領海、Aegは土の領海であり、ここに墺海軍を置けば伊土戦争のどちらに着くかの選択権を得られる。ただしどちらに着いたとしても、Greの領有権は要求されやすい。序盤では制海権を求める余裕も興味も少ないので、伊土には海軍での取得をお願いしてSerへの圧力を下げたい。

ヴェニス(Ven:伊)、チロル(Tyr:墺伊独)、アドリア海(Adr:墺伊)、アルバニア(Alb:墺)…伊との境界線。本国が隣接しているだけでも辛いが、これらをどれだけ空白化できるかが2国間の摩擦を減らすポイントになる。Tyrは中央三国同盟(独墺伊)での空白化を依頼し、Adrは墺伊間の不可侵、VenはできるならTriと合わせての空白化交渉を通したい。またAlbは墺は軍を割きづらいが、輸送拠点になったり海軍の支援ポイントになったりするので、基本気にならないが案外無碍にもできない地点である。

ガリシア(Gal:墺露)、ボヘミア(Boh:独墺)…Galは墺露戦争の進行ルートであり、お互い陸軍国であることから非常にぶつかりやすい。幸いGalが空白であるのなら、墺露間は友好的にしやすい(ので、大きく作られているとか)。独が墺の早期衰退を望まないならば、独に依頼すればSwe SOしない条件に初年度のGal空白化を含めてくれることがある。Bohはほとんど使うことは無いが、Galに支援出すとかWarへの進行ルートなどで中盤に軍の余が有れば使うことがある程度。その際は独への許可願いを忘れずに。

 

3.各国との関係

英…唯一の対称国であり、基本的にずっと信用して問題がない相手。墺は最大の陸軍国であり、英は最大の海軍国と言う点でも完全な陸海分業がなされ得るため、一方の国だけ大きくなるなどで無ければ全く同盟に問題がない。英の方が外交的不利を負いがちであるのでそこを墺がサポートし、墺の行軍的不利を英の対露・対独・対仏いずれかでサポートするなど、長く協力できる。

仏…墺と接しない2つ目の国だが、その仏の対称国が露であるため、情報の交換が微妙にスムーズにいかない相手。挟撃するにも、墺からは押し切りにくい伊と、東西GSLを挟み墺からは攻め込む余裕の作りづらい独であるため、リスキーで協力自体が難しい。対伊については仏側も実行の真偽が不明な状況が多く、墺だけ対伊して膠着状態から背中を露土に取られるなどしたら本末転倒となる。英滅亡時などは、代理の対称国としてある程度機能するが、英ほどの組み合わせの良好さはない。露墺関係が良好なほど情報の融通が良くなる相手。

独…中央三国同盟(独墺伊)と三帝同盟(独墺露)を共通して持ちうる相手。お互いに囲まれれば速攻で滅亡し得るが、相手が速攻で滅亡するというのは、墺にとって言えば西欧の決着が早まるということ。お互い相手の早期滅亡は望まないので、対称国ではないながらも比較的良好な関係を築きやすい。独の外交力を活かし、伊露に対墺を止めるよう説得してもらえると嬉しい。見返りとしては墺の対露などの行軍確約よりもこちらが比較的得やすい西欧(英仏)の情報が良いだろう。特に英の親独が得られれば独は序盤は安定しやすいはず。陸軍国同士、成長後には衝突しやすい間柄ではあるが、逆に言えば成長前ならちゃんと協力できるはずであるので、上手く関係性を利用したい相手。

伊…本土隣接により外交がシビアになる相手。最序盤にこちらから攻め入るのは背後の露土もあり戦力的に難しく、また侵攻ルートに海軍を含めないと戦力が揃いづらい。しかも対伊時の同盟相手(主に土仏)が来るのには時間がかかる。中盤以降余裕を見て対伊となるだろう。同盟時は安全のためにこちらから譲歩しても良いが、やはり外交上はなるべく対等な関係を目指したい。幸い伊側は海軍国であるため、その点で上手く住み分けする様に進めたい。序盤は動きづらいTri海軍の動きも伊にとっては馬鹿にならない影響があるので、しっかり活用しよう。Tri・Venの空白化が成れば、墺としては外交成果が高いと言える。個人の発想なので実現するかどうかはともかく、Ven-Tri交換ができるとより組みやすいかもしれない。

露…東欧で陸軍国同士で衝突しがちな相手。墺側は初年度の陸軍数には余裕が無いので、安易に合意SOとはしたくない。しかし安全を確保したいならGalは確実に守らねばならない。土を懸念する気持ちはBlaの存在により露側の方が大きいところがあるので、上手く露土衝突させたい。せめて、Bla SOであって欲しい(空白化は最悪)。露のStpシステムは墺の安全性は確保されるが、英が苦しくなるので複雑な心境になる選択肢と言える。

土…東欧の海軍国で墺としては組みやすい相手。ただし拡大後これを抑える事は可能でも、衰退させるのは墺単独となりやすく、しかも海軍が必要で難儀する。伊が生きているなら、伊海軍と連携したい。土に露側に成長されると、陸軍を増設して成長するので墺にとって余計に脅威となりかねない。海軍を増設してもらい地中海を侵攻して貰おう。もし墺が海軍を増設し土領を全て掌握できれば、黒海の制圧もでき対露も優勢に進む。ただしあるあるとしてその前に包囲されるだろうが…。なるべく露伊に土を「脅威」と思ってもらうようにしたい。

 

4.初手戦術

ある程度は頻度順に記載

①バルカンギャンビット

Tri-Alb、Bud-Ser、Vie自由(-Tri、-Gal、-Bud、-Tyrなど)

01秋:Alb-Gre、Ser S Alb-Gre

Vieの動きで「〜バリエーション」と呼ばれる(Vie-Triなら「バルカンギャンビットTriバリエーション」)。近年確立されてきた、墺の初年度2増を狙う手。初手でSerに移動する事で、秋にはGreに2軍で臨めるし、SerからRumに干渉しても良い。ただし本国防衛がVieの1軍になるので、対露防衛で-Gal、対伊(Ven-Triやチロルアタック)防衛で-Tri、露伊挟撃がない場合にRumへのアクセスを可能とする-Bud、伊のチロルアタック1点読みの-Tyrなどが候補に上がる。不利な墺を初年度で比較的安定した立ち位置に引き上げられるギャンブル手だが、その見返りは大きい。尚、対土時もこのオープニングが選ばれやすい。キーレパント(イタリアを参照)時も、墺伊間の友好関係を隠すのとGreは取りに行くのでこれに近い形となるだろう。特にTriかBudバリエーションからは、イオニア海の籠手に派生しやすい。Alb-Ion、Ser-Greとする。イタリアを地中海から強襲するが、後述のブルーウォーターレパント(墺伊)へさらに派生が可能。ただし結構な伊の負担になるので注意。

②サザン・ヘッジホッグ

Tri-Ven、Bud-Ser、Vie-Gal

対露対伊防衛の初手。基本的に初年度1増で安定しやすい。海軍が伊の本土Venに移動するが、海軍であるため大抵秋には弾かれて終わる。そのため攻撃用ではなく防御用と言える。Serを取りに行かずにBud-Rumとすると冠詞なしでヘッジホッグと呼び、より対露色が強くなるが土にお腹(Ser)を見せてしまうのであまり推奨できなくなる。またBud S Vie-Galとすればヤマアラシと呼ばれる。この場合秋にBud-SerでSerは取りに行けるが、土が対墺路線ならSOの可能性が出てくる。逆に、Vie S Bud-Galとすると「死せるヤマアラシ」となりSerを取りにいけなくなる。メリットは微妙だがより親土感があるくらいか?

③ロードホッグ

Tri H、Bud-Rum、Vie-Gal

サザン・ヘッジホッグ同様、ヘッジホッグの派生行軍。Tri Hとした事で、親伊を示す…のだが、Tri-Albでも無いので保険の意味合いがある。強烈な対露に変わりは無い。Bud-Serとすればサザン・ロードホッグも。ヘッジホッグのバリエーションとして記載。

ブルーウォーター

Tri-Adr、他自由

初手でAdrに入る。バリエーションとしてフォンメッケブリッツ(Vie-Tyr、Bud-Tri)が有名。3軍での全力の対伊になるが、取得できるのはVenのみ…と寂しい。むしろヘッジホッグ系(Tri-Ven)で良いように思う。伊がVen空白化に同意した場合、Tri-Serにより2増の可能性が生まれるが、そこまで計画的に外交で盤面を動かせるなら他のオープニングでも十分と思われる。他のバリエーションとして、Vie-TriやBud-SerまたはBud-Galなどと組み合わせると良いかもしれない。ブルーウォーターの派生でブルーウォーターレパントがあり、01秋にAdr-Ionとして、02春に伊のTunとNapの海軍でこれを撤退させ、撤退フェイズにてIon-Eas  or -Aegを確実に成功させるという手がある。どちらかと言うとフォンメッケブリッツから墺伊和解の選択肢…とした方が良いのかもしれない。ただし、土がジャガーノートを選択し初年度で土海軍がAegまで出てくると、Smy海軍増設によりブルーウォーターレパントはEasもAegも空かなくなる点には注意。ブルーウォーターレパント自体はTri-Adrからでも実行可能。もちろん、これと見せかけてIonからTysなど西側に行くと…後は想像にお任せする。

 

5.増設方針

基本的に陸軍で良い。陸軍が4以上になり安定したぐらいから、海軍増設をすべきかどうか考えておこう。少なくとも、海軍がいなくても墺の序盤にそこまでの問題は発生しにくい。むしろ、仮定だが初期配置でTriが陸軍だったら、もっと最序盤は安定したのかもしれない。地中海の覇権は露と長く組むならば必要になるが、伊土どちらかと長く組む場合は必要ない…というより、伊土には海軍国になって貰わないと襲われやすくて困ってしまう。なので、例えば伊が対仏していて対土に海軍が必要な時など、稀なケースでしか2隻目の海軍増設はできないと思った方が良い。拠点数減少で軍が減る場合も、海軍は有力な解体先となる。バルカンの安定こそが墺の安定である。陸軍で固めるようにした方が安全。

 

6.将来展望

東西GSLの観点では、とても越えやすい位置にいる。墺独間のマスは細かくて攻めやすい。その上でMunは大きくBerも狙いやすいので、陸軍の余力さえあれば簡単に奪えるだろう。もちろん維持には非常に苦労するので、どのタイミングで越えるかはよく考える必要があるが。

最序盤から、中長期目線で考えてくれる相手を探したい。墺の周囲の国(露土伊)が全て長期同盟に向かない場合、待っているのは滅亡と心得よう。バルカンの周囲で裏切りが飛び交うなら、その裏切りの対象になるのは補給拠点の多いバルカン半島での約束が大半になるからである。下手な拡大よりも信用である。ただしもちろん、中央国なので不利な外交(例えば、同じ拠点数での同盟など)を呑めば、そもそもタイマンでも拮抗してしまう。こちらだけは背後に壁はなく、挟撃されるのを待つだけ…なんて事にならないように。

東欧の国の中でも比較的、西欧に仲の良い国を持ちやすくはあるので、独同様に西欧の情報収集から外交コントロールをするプレイイングは可能。独のコントロールが弱いようなら、西欧コントロールを利用して欧州全体をコントロールしてしまおう。そんな外交が通るだけのマップ上の不利を墺は負っている。独が外交を大事にする相手なら、情報を交換しながら相手の腹の内を探っていくことになるだろう。墺をぞんざいに扱うなら、英仏を独にけしかける…という手もやればできるところを場合によっては見せる必要がある。あらゆる弱さを使って、周囲の国を跳ね除けるように強くなる必要がある。

同盟としては、墺土同盟、対土包囲(伊墺露)、墺伊同盟あたりが選択肢。墺露同盟も不可能ではないが特に墺側が厳しい。一度だけ東欧三国同盟(露墺土)も見たことがあるが、確率的には非現実的であることに変わりはない。

墺土同盟…墺土で対露伊をするのが通常。陸海分業の為には、墺が対露して土が対伊することになる。拠点の割り当ては墺:Ser、Rum、Ven、Rom、露領(Sev・War・Mos)、土:Bul、Gre、Tun、Nap辺りが望ましいだろうか。Sevが墺に無いと(陸軍のArmの経路が消えるので)裏切りが土側から一方的になりやすく、また海軍を西に押し出していく形にしたいのでなるべく海路を土に渡していく。この比率だと拠点数10:7だがRomを土領とするなら9:8。この辺りは西欧攻めのタイミングと合わせて状況判断しよう。Rom土領の方が安定はする、その代わりに墺がMun・Berなら11:8で理想的かもしれない。この同盟に限った話では無いが、お互い及び英の成長速度には注意のこと。

対土包囲(伊墺露)…あまり良い拠点数振り分けがない。やるなら伊Tun・Gre・Smy、露Rum・Ank、墺Ser・Bul・Conだが完遂時露南軍5、伊6、墺6で墺が挟撃回避が不可能なレベルになる。Greを墺領にしても5:5:7で挟撃はやはり厳しいし特にConが形も悪い(Rumと交換もアリか?)。しかし土領を3分割にしないと完遂前に反転されやすい。そのため対土包囲は途中で墺が対露に反転しやすいと言われており、実際そうせざるを得ないことが多い。対露であって対伊ではないのは、陸軍による攻め込みやすさの差である。最序盤に対土するのは、その後墺土同盟に移行したとき拠点数の振り分けを墺優位にしやすいメリットがあり、そういう考え方で選択するのもアリか。

墺伊同盟…キーレパントなどで選択肢に上がる。墺土同盟から伊土交換した感じになる。拠点数振り分け例として墺:Ser・Blu・Rum、露領(Sev・War・Mos)、伊:Tun、Gre、土領(Con・Smy・Ank)とすれば9:8である。Gre墺領で10:7になる。伊は対土から対仏反転に時間がかかるので、墺の侵攻が早ければGreやBluで調整するのもありだろう。伊側が拠点維持のために1軍くらいは陸軍が土領に残る想定なら、土領に閉じ込めておくように。伊が露の滅亡を許すかどうかが微妙な点だが、そもそも優勢にならなければ制覇は有り得ない、その為には高い信用の同盟が必要と考えるタイプなら、墺伊同盟は成立し得るだろう。

墺露同盟…拠点数振り分けはともかく、お互いに陸軍国同士、そこそこ理想から外れて仕方なく選択すると思われる。対土完遂後、墺海軍を生産し西へ、露は北側海軍や陸軍で北軍を西欧へ…となる。仏を同盟に組み込めれば、海軍が少なくても墺仏による対伊挟撃を成立させられるが、仏が大きくなれば仏露挟撃の憂き目に…。とても難しい同盟。

露墺土同盟…露土はスリングショット・ジャガーノートの形で露海軍を消し、露は北側に注力する。土は対伊、露は対独、墺は対独対伊の2正面作戦。やはり中央国なので少し多めに拠点を貰おう。その後英仏も潰せば完遂だが…同盟序盤が難関すぎる。

 

7.その他

長期同盟の視点については、今後別途解説予定であるが、別にその重要性は墺に限った話ではない。ただ墺は長期同盟になれなければ滅亡が見えやすい、つまるところ長期同盟をしてくれる国なんだと「思わせる」ことができれば…勝機もきっと見えてくるだろう。